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梅菜扣肉 mei cai kou rou [豚バラ肉と梅菜の蒸し煮]

梅菜扣肉 mei cai kou rou [豚バラ肉と梅菜の蒸し煮]
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梅菜meicaiは日本の高菜漬けに似たからし菜系の野菜の漬け物。扣肉kourouは豚肉をお椀に綺麗に並べていれてひっくり返した料理を指します。扣碗(ボウル)に下ゆでした豚バラ肉、梅菜を綺麗に並べ、その上にスープと醤油ベースの調味料を注いで蒸し器で蒸して作る料理で皿にくるりとひっくり返して盛りつけてできあがりです。
余計な油が抜けてとろりとした豚肉の脂身を梅菜の香りが引き立て、適度にこってりした中華料理っぽいおかずです。

梅菜扣肉 中華風豚の角煮梅菜扣肉 中華風豚の角煮

豚の塊を豪快に煮た物。漬物を使います。

梅菜扣肉 中華風豚の角煮梅菜扣肉 中華風豚の角煮

中華風の煮豚という言い方をする方もいますが、蒸し煮という感じです。
梅菜は高菜漬けをずっとしょっぱくした味なので砂糖をかなり加えないと、しょっぱい煮豚になってしまいます。
なので全体に味がしっかり、はっきりした甘辛の味つけです。
豚肉の脂身のとろりとした食感と甘味が大好きな人にお勧めです。
 
この料理は東江客家料理の代表的なもの。

梅菜扣肉  中国の客家円楼の食堂で食べたもの梅菜扣肉  中国の客家円楼の食堂で食べたもの

客家人は戦渦を逃れるために華北から集団大移動を繰り返したため、客家料理の多くは、携帯に便利で日持ちがよく、塩分や脂肪分が多く、味付けが濃いのが特徴。漬物が利用されるのもそのためです。
(果たしてこの料理が携帯に優れているのかどうかは疑問だが。)
 
写真右中は中国福建省の客家円楼で戴いたもの。
正真正銘の客家の人が作った料理です。かなり濃いめの醤油味。
梅菜を一口だけでご飯が1杯は食べられるほどで、少しの量で沢山のご飯を食べる、
かつての日本のおかずと似たところがあります。
 
客家人が多い福建省近郊や台湾、東南アジアでも食べられます。
豚の脂が嫌いでなければぜひどうぞ。