インドネシア

チュチュール cucur [黒米粉のドーナツ]

チュチュール 黒米粉の蒸しパン
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チュチュール(チュチュ)は米粉に椰子砂糖とシナモンを混ぜて油で揚げたお菓子。チュチュは大きなカエルの口という意味があり、このお菓子の形が平べったくまん丸いので、こう呼ばれるようになったのではないかと推測する。
黒米の餅米を使っているので、もちもちとした食感に香ばしい香りが漂います。食感は小麦を使った蒸しパンにそっくりで米を使っていると言われなければ間違えるかも。
腹持ちがよく、体にも優しいおやつです。

チュチュ chu-chu 黒米粉の揚げパンケーキ 割った断面チュチュ chu-chu 黒米粉の揚げパンケーキ 割った断面

黒糖みたいな素朴な味の揚げパン

チュチュ chu-chu 黒米粉の蒸しケーキチュチュ chu-chu 黒米粉の蒸しケーキ

この揚げパンは、見た目も食感も揚げパンという感じがしません。触ると手に油が付くので「油使ってるんだ?」って始めて気づく。しかも小麦粉と見まがうようなふわふわの弾力があります。
 
また、パっと見、黒米と言われなければ、黒米とはわかりません。上新粉に黒砂糖を混ぜて作ったようにも見えます。日本では黒米というと昔の米(古代米)とか健康食品という意識ですが、インドネシアではお菓子の材料としてしばしば登場します。
私はブブール・インジンカラス・カラスなどでも食べました。

屋台で売られている山盛りのチュチュール屋台で売られている山盛りのチュチュール

黒米は味の主張が強いので、+砂糖や+ココナッツミルク+砂糖などシンプルに甘味を加えた方が黒米の持ち味を活かしてくれると思います。
 
粉を混ぜる時に空気を含ませているので、高温の油に投入した時に一気に生地が膨らむのかな。小麦を使ったドーナツに比べると、バサバサ感が少なく蒸しパンの様にもちもち。
かといって重くもなく、食事と食事の間に食べるおやつとしては最適です。
 
ところで、マレーシアでは屋台のスナックのひとつにチュチュールウダンとか
チュチュウダンと呼ばれる海老のかき揚げがあります。
これは海老に小麦粉の生地をまぶして油で揚げたしょっぱいスナックですが、
やっぱり形は丸っこく花びらみたいに開いていてカエルの口みたいです。
 
つまり、チュチュールというのはこういう丸い形状のお菓子を表すってことかな。
ここまで大きな口のカエルは想像するだにコワイけど東南アジアにはいそう。