インドネシア

コフ・コフ kohu kohu [もやしと魚のココナッツ和え]

コフ・コフ kohu kohu [もやしと魚のココナッツ和え]
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コフ・コフkohu-kohuは東インドネシアマルク地方の郷土料理。魚と茹でたもやし、削りココナッツといんげん、ハーブなどのみじん切りをレモンと唐辛子を和えたシンプルな和え物です。魚はイカン・テリバサ(シラス)を使ったりするようですが、この店はイカン・アサールikan asar(魚の薫製)を裂いてまぶしてありました。
ハーブのみじん切りとレモンの後口が爽やかでサッパリ。年中暑いマルクで食べられるのが納得の郷土料理です。

コフ・コフ kofu-kofu 魚ともやしの和え物コフ・コフ kofu-kofu 魚ともやしの和え物

もやしってこんな食べ方もアリか!

カスビ・レブス 茹でキャッサバ マニオクカスビ・レブス 茹でキャッサバ マニオク

これはインドネシア東部のマルク諸島アンボンの郷土料理です。
マルク諸島はインドネシア他地域とは全く異なる食文化が残っていて、その味つけのシンプルさにとにかく驚かされました。
油や香辛料を多用せず、地の材料をシンプルな調理が多いのです。
 
また、インドネシアは食事に米が欠かせない米食文化の国ですが、マルク諸島では米ではなく伝統的に芋類が食べられてきました。
コフコフは通常、茹でキャッサバ(カスビ)と一緒に食べるそう。
(その他はタロイモ、さつまいも、サゴ椰子の粥、バナナなど。)

ケラディ・レブス 茹でタロイモケラディ・レブス 茹でタロイモ

コフコフは魚、野菜などが入りおかずとしてはバランスが良いですが、炭水化物が足りません。これに芋が加わると食事として完成に近い。さらに煮魚や焼き魚などの主菜が加わると立派な食卓が整います。
マルク州は小さい島の集合体なので食事の中心はやっぱり魚。
 
魚以外に犬、蛙、鳩の食習慣もあり、家畜の飼育が始まる前は、島で採れる物を使って調理して食べるという文化だったのだと思います。
 
調味料は塩、味つけは魚の出しや干し魚のフレーク、唐辛子、レモンなど、
シンプルな食材、調味料を組み合わせた料理ばかり。どれも島にありそうです。
油が全く使われてずあっさりした仕上がりで、日本人は絶対大好き!
 
ところで薫製はアサップasapの他にアサールasarともいうようです。
アサールはイスラムの午後のお祈りの時間だいたい4時を指す言葉です。
薫製作りは時間がかかりますから、作っているうちに日が暮れてくるという意味なのかなぁと
勝手に想像しています。
 
ジャワやバリで食べてきたインドネシア料理っていかにもエスニック。
たまに食べると旅気分に浸れるし、食事の幅が広がって楽しめるけど、
毎日食べたい味ではありません。
西洋人観光客も多いし華僑も多大なる影響を与えている。全体に味は濃い。
 
マルクの伝統食は、毎日でも食べられるお総菜です。
バリエーションは余り無いかもしれないけど、また食べたい!と思わせてくれました。
 

ルママカンパラダイス(日本語訳すると お食事処楽園)

RM Paradice外観 アンボン郷土料理のお店外観RM Paradice外観 アンボン郷土料理のお店外観

Jl PH Latumahina, Ambon, Maluku, Indonesia
 
マルク州の州都アンボンにあるアンボン料理を出すワルン。
アンボンは、郷土料理を出すお店は少ないのですが、インドネシア語はアルファベット表記なので町歩きで偶然見つけられることもある。
このお店はロンプラにも載っていて営業はランチのみ。
運動場の近くのお店は逆に夜に通りかかったときだけ開いてました。
 
またアンボン島東部のワアイ近くの港の周辺にはパダン料理店が並んでいますが、
よく探すとショーケースにアンボン料理が並べられたワルンもあります。
アンボン料理をだす屋台やさつまいもやタロイモがおかずと一緒に並んでいるのが目印です。