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涼拌金針花 liáng bàn jīn zhēn huā [金針菜の和え物]

涼拌金針花 liáng bàn jīn zhēn huā [金針菜の和え物]
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涼拌liang banは冷菜のこと。金針花jing zhen huaというのはカンゾウ(萱草)のことで、金針菜とも呼ばれます。このカンゾウの花のつぼみを茹でてニンニク醤油で和えた物で、花弁の食感がシャクシャクとしていて面白い。
見た目が黄色くて鮮やかなため食卓に彩りも添えますし、タンパク質や鉄分が豊富で貧血にきくので、女性の健康にもとてもありがたいのだ。そして当然ですが、美味しいです。
日本では中国、台湾から乾燥した物が輸入されていますが、台湾だと生の金針菜が食べられます!でも生の方が歯触りが良いし、見た目が美しいです。

涼拌金針花 金針菜の和え物涼拌金針花 金針菜の和え物

台湾東海岸の名物のお花。黄色が鮮やかです。

涼拌金針花 金針菜の和え物 皿全体涼拌金針花 金針菜の和え物 皿全体

カンゾウはユリ科の黄色い花で、原産地は中国。中国では根を潰瘍の薬、花や若い芽を食用にします。
つぼみの先端が針のような形なので金針菜、金針花と呼ばれます。
生のつぼみは鮮やかな黄色で美しいのですが、干してしまうと茶色くしんなりしていて見た目があまりよろしくありません。
ただ、瑞々しさは欠けますが、少し噛みごたえが良くなります。
 
日本でも中国から生薬材料として伝わった物が自生しているそうです。
お店では売られていませんが、もしかしたらお近くの山にあるのかも?
和風のおひたしにして食べても美味しいので出回るといいですね。
 
台湾では日本の旅行シーズンの8 月頃が高山で金針花が満開です。
花連県玉里鎮赤柯山と富里郷の六十石山はその産地の一つ。
この時期は山一面に広がる黄金色の花畑を見ることができるそう。
その時期の花蓮はアミ族の豊年祭もあるし、イベント一杯です。
ただ金針菜を食べるだけなら他の時期でも大丈夫ですが、
イベントに合わせた旅と食事を楽しむと旅の思い出が倍増ですね。
 
ちなみにカンゾウの古里:中国のお隣、ベトナムでは花の鍋があります。
季節の花を鍋にして食べるのですが、カンゾウも使うかもですね。
中国とベトナムは陸続きなので文化が入り交じっていますし。

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