肉圓 ròu​ yuán​ [肉餡入り団子]

肉圓は肉やタケノコで作った肉餡をさつまいも澱粉や米漿から作った生地で包んだあと、茹でてたり蒸したりして作った団子のこと。ゲル化した澱粉がフルフルとした弾力で不思議な食感を醸し出します。
具材や味つけは店により千差万別。粉の配合によって食感も全く異なります。水分が多いとふるふるんとワラビ餅の様な食感が楽しめますし、固めだったら餅みたい。
ちょっと小腹がすいた時に食べるおやつとしてぴったりです。

台湾人の大好きなQQ？ふるふるの軽食。

肉圓は台湾中の軽食店や夜市などで親しまれていますが、特に有名なのが台湾中西部にある彰化の肉圓です。
豚肉、筍、貝柱、椎茸などが入り、八角の効いた中華風の肉餡です。
タレも辛目のタレ、甘めのピーナツタレと二種類あるのが決め手。
好みによって仕上げの味わいを変えられるのが人気の秘密でしょう。
 

また肉餡だけでなく、海老餡をいれた蝦仁肉圓を出す店もあります。
写真下は蝦仁肉圓から蝦を取り出してみたもの。こんなのがごろんと中にはいっているわけです。（作り方は店によると思います。）
 
台湾を旅していてつくづくうらやましく感じるのはちょっとした時におなかを満たせる軽食店がそこら中にあるところです。

早い、安い、うまいの三拍子で、少なめの量でも注文出来る。
これが台湾の人はあまり間食にお菓子を食べない理由かもしれません。
肉圓もまさにそのような食べ物の一つです。
野菜が足りないのは家で補えばよいのだ。
夜市や軽食店では野菜メニューは圧倒的に少ないので、時々、ばーんと野菜炒めとかスープを食べれるお店に行くのも鉄則。
炭水化物だけはふんだんに取れますけどね。日本も同じかな？