パラクはヒンディ語でほうれん草(サグともいう)を、パニールはカッテージチーズを指します。ほうれん草をミキサーでペースト状にし、タマネギやトマトなどの野菜とスパイスで煮込んだカレーにチーズが浮かんでいる。
タマネギなどの野菜はあくまでも脇役で、毒々しいくらいほうれん草の緑色が鮮やかなインド料理を代表するカレーの一つです。
カレー=茶系のとろみがあるソースしか知らないとびっくり仰天します。
最初に見たときは驚いた緑のカレー
ほうれん草がたっぷり入った緑鮮やかな煮込みなので、さっぱりとヘルシーな味と想像する方も多いと思いますが、野菜もたっぷりですが、油もたっぷり使ってあります。
肉を使ってないだけで、ヘルシーとはほど遠くこってりなのです。
レストランなどでは、クリーミーで濃厚な味に仕上げるために、さらに牛乳や生クリームなどを加えて煮込んであることもあります。
また、インドの家庭に詳しい知人曰く、レストランよりも家庭の方が材料をケチらずふんだんに使うので、油がたっぷり入っているとか。
煮込み料理に油をあまり使わない日本の料理とはちょっと違うんですね。
パニールはちょっと乳臭く、堅めの豆腐のような味わいです。
どろどろっとしたほうれん草の煮込みに口当たりの変化と、さっぱりした食感を加えてくれます。
特にベジタリアンの人には欠かせないタンパク源ですね。
(乳製品をタブーとするベジタリアンもいますけども・・・)
かつては家庭でパニールを手作りしていましたが、最近では市販品を購入することが多くなっているそうです。乳製品を扱う店で大きなブロックから量り売りしているとか。
日本でも簡単に手に入る材料で作られているので日本のインド料理屋にも必ずあります。
勿論、自分で作るのも可能です。是非どうぞ。
ちなみに右写真の下2枚はほうれん草とジャガイモとの組み合わせです。
色もさっぱりとした口当たりも似通っているので葉野菜との相性が良いのかも。
ジャガイモよりもパニールの方が若干コクがあるかな。