ラッシーlassiはヨーグルトをベースにした飲み物で、牛乳や水牛の乳から作られたヨーグルトにお水、砂糖や塩を混ぜて作った手作りシェイクです。
塩か砂糖の味が基本ですが、これにマンゴーなどの果物をミキサーで細かく粉砕して加えたフルーツラッシーも飲まれています。
現在はミキサーを使って作る職人も増えていますが、オーソドックスに素焼きの壺の中に材料を入れ、すりこぎのような棒で攪拌しながら作る職人さんもおり、何となくツボで作ってくれたほうが美味しそうに見える。
旅の疲れと水分補給にぴったりのドリンクです。
インドのヨーグルトドリンク。
インドの町の片隅ではチャイ屋やラッシー屋などでのどを潤す人々をよく見かけます。
こういうお店はほぼ専門店で、作りたての飲み物を立ち飲みでいただく。
昔ながらの素焼きのコップも未だ健在。飲み終わったら地面に投げつけてたたき割ったりして。自然に帰化してするのでエコです。かなり。
スチール製のツボ(昔はこれも素焼きのツボだったのかも)に材料を入れ、棍棒の様な棒でひたすらまぜて、まろやかになったらできあがり。
以前、出会ったインド人青年に聞いたのですが、両手に二つのコップを持って、材料を入れたコップを上の方に伸ばし、そこから下に落とすような感じで、交互にコップの中身を移し替えて、攪拌するやり方もあるそうです。
勢いと共に泡立ちますから、ミキサー使わなくてもシェイクになるのです。
ちなみにパンジャーブ地方では元々、ヨーグルトではなく、牛乳からギー(油)を作るときに一緒にできるバターミルクからラッシーを作ります。
右上の写真はバターミルクで作ったラッシーでこってりと濃厚です。ラッシー1杯だけでエネルギーが充填される感じ。
基本的に美味しいと評判のお店はヨーグルトで作るにせよ、バターミルクで作るにせよ、水が少なく、どろりとしています。
そして、ラッシー屋がずらーっと並んでいるところなどでは、所々、ミキサーで作っているお店も混ざっているんですけど、手で攪拌しているお店の方がお客さんが多い気はしましたね。
味の好みの問題なのかもしれませんが。
ただ、ラッシーには基本的に水や氷が使われるので、インド人でも水が心配だから外で飲まないと言っている人もいました。
材料はお腹に良さそうだけど、お腹が弱い人は気をつけた方がいいかも。