アッタと呼ばれるふすま入りの小麦粉を水で練った生地を焼いた物がチャパティ。パラタは生地の表面にギー(精製バター)を塗り、パイのように層状に折りたたみながら作った生地を焼いたものです。
一般的に北インドの朝食にダヒー(ヨーグルト)などを添えて食べます。生地の中にジャガイモやパニール(チーズ)を練り込んだものもあり、ボリュームがあってお腹がいっぱいになります。これとチャイがあれば朝食はばっちりです。
層状にしたインドの平パンです。ジャガイモを練り込んだり。
パイ状に油を練り込みますが、パイのようにさくさくするわけではなく、生地がしっとりと油で接着されているような感じですかね。
チャパティーに比べて重く、腹持ちが良くなるので朝食に良い。
具入りの物は、あんパンにあんを詰めるように真ん中に具を入れ、それを平たく伸ばしてからフライパンで焼きます。
薄く均等に具が入り、どこを食べても同じ味を楽しめるのが嬉しい。
パニールはカッテージチーズのようなチーズなのでさっぱり目ですが、ジャガイモは軽くスパイスで味付けしてあって食べ応えがあります。
プレーンでも美味しいけど、贅沢に具入りを食べたくなりますよ。
ちなみに南インドのケララに行くと、パロタは違う物になります。
ケララのパロタは精白した小麦粉を使って作るもので、生地を細長く伸ばした物を渦巻き状にくるくる巻いてから伸ばすので、焼き上がりは空気が入ってふわふわします。食感が全然違います。
北インドのパロタは一般的に朝食に食べるので、観光地などを除くと、昼間は提供を断られることがありますが、ケララのパロタは、時間帯関係なく、昼でも夜でも食べられました。
南インドの朝食と言えば米粉シリーズ。
イドゥリ、ウッタパム、ドーサなど他にいろいろあるからかな。
(逆に南の朝食シリーズは北でスナックとして楽しまれてたりします。)
インドでの朝食は、西洋風のトーストやサンドイッチではなく、是非パラタをどうぞ。