世界の料理を作ってみた

インドネシア バンダ島の味:ケナリでいろいろ食べる。

ケナリの実
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インドネシアのバンダ島で購入してきたケナリです。ケナリというのはアーモンドに似た涙のしずくのような形の木の実です。バンダ島ではこの木の実をソースなどにして魚料理や茄子などの野菜にかけたり、茹で野菜を和えてガドガドにしたりして食べます。
殻を割って薄皮付きのケナリを購入して持ち帰ってきました。
バンダ島で一番うまかったテロン・ゴレン・サウス・ケナリ [揚げ茄子のケナリソース] などに挑戦しました。

ケナリの皮をむいているところケナリの皮をむいているところ

ケナリってアーモンドをもっとこってり脂っこくした感じ。

すり鉢でケナリをすりつぶすすり鉢でケナリをすりつぶす

まずはケナリの皮むきです。乾燥してないと薄皮が剥がれないので、レンジで加熱したりフライパンで煎ったりして薄皮を実から浮かします。
乾燥すると皮から水分が抜けて割れるので、爪楊枝などを使ってとる。
木の実は油分が多く柔らかいのでちょっと力がはいると手の中で崩れます。
だから皮の水分をしっかりと飛ばしたほうが簡単にむけます。
 
皮をむいたらすり鉢でごりごりと潰してペースト状に。
わざわざフードプロセッサーとか使う必要はありません。
ナッツの食感が残っている方がおいしいし。
 

テロン・ゴレン・サウス・ケナリ – 揚げ茄子のケナリソース –

テロン・ゴレン・サウス・ケナリ 揚げ茄子のケナリソーステロン・ゴレン・サウス・ケナリ 揚げ茄子のケナリソース

バンダ島で食べて結構感動ものだった揚げ茄子のケナリソース。
すり鉢に皮をむいたケナリ、種を取り除いた赤唐辛子、潰したニンニクを投入して、ごりごりゴリとすりつぶします。
後は味付けにケチャップマニス(なければ醤油と砂糖)を投入してソースのベースが完成。
醤油を入れないとソースの色がもっと白っぽく仕上がります。
唐辛子は1本しか入れてないけど、現地で食べたのはもっとたくさん入っていました。でもあまり辛くなかったので、辛みが弱いものを使うとよいかも。
 
茄子は食べやすい大きさに切って油で揚げます。
少なめの油で焼き揚げにするか、揚げた後に余計な油をフライパンから取り出します。
そしてケナリソースをフライパンに入れて軽く炒め、揚げ茄子を投入して絡めます。
 
ニンニクと唐辛子を先に炒めて香りを出したほうが美味しいけど、めんどくさいので省略。でも、向こうで食べた味に近かったです。
ニンニクはニンニクチップを使っていたご家庭もありました。


コゴミのケナリ和え

コゴミのケナリ和えコゴミのケナリ和え

コゴミの水煮をケナリで和えてみました。
すりつぶしたケナリに酒、醤油、砂糖で調味してみました。
だし醤油やみそでも相性よかったでしょうね。
ただ、クルミ和えのまねですが、ケナリはちょっと甘めの仕上がります。
 
ちなみに茹でた野菜にケナリペースト、塩、ニンニクを和えてみたら、向こうで食べたケナリのガドガドそのものの味になりました。
日本でケナリが売られていないのは、皮をむいた後のケナリが柔らかすぎて崩れてしまうので商品にならないのかもしれません。
薄皮はアーモンドよりも厚めなので薄皮ごと食べるのはちょっと味が悪いです。


番外:ケナリを使ったお土産物が州都アンボンにお目見え

マルク州のお土産を売るお店マルク州の州都アンボンでケナリなどマルク州の特産品を使って作った加工品を売るお店

初めてマルク州を訪れた時はなかったのですが、ケナリなどを使って作った加工食品(おやつ)を売るお店がアンボンのマーケットの近くに出来ていました。
商品をシンプルにビニールでパッケージしただけのものでしたが、これが箱に入った物が空港の土産物として売られていて、インドネシアも変わったなぁとしみじみとしたものです。
ただし、空港で売っている物は2倍くらいの値段します。
もしも、買う場合は是非町中で買ってください。みため地味ですが。
 

ロティ・ケナリ パッケージ食パンの上にケナリと赤砂糖をのっけて作ったラスク
ロティ・ケナリ(ケナリのラスク)マルク州の名産品のケナリを使って作ったラスク
ロティ・ケナリを割ったところケナリと赤砂糖のラスク。日本の一般的な食パンよりも少し小さめ。

 

バゲア・ケナリマルク州の伝統菓子バゲアのケナリバージョン。
バゲア・ケナリバゲア・ケナリ。サゴ椰子とケナリで作ったマルクのクッキー。