インドネシア

ピーサン・ゴレンpisang goreng [揚げバナナ]

ピーサンゴレン 揚げバナナ
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ピーサンpisangはバナナ、ゴレンgorengは揚げるとか炒めるといった意味のインドネシア語(マレー語)。インドネシアやマレーシアの定番おやつの揚げバナナです。
バナナに甘めの味付けの衣(一般的な物は小麦粉)をつけて揚げた物ですが、バナナのナチュラルな甘みと衣の塩気とさくさく感がマッチして意外と美味しい。レストランやカフェになると上品にココナッツソースなどが添えられて出て来ることもあります。
食欲のない朝に食べればバナナでパワーチャージできますし、観光で疲れた時にちょっとつまみ食いするのも元気がでます。

ピーサンゴレンピーサンゴレン

揚げバナナ。衣によって味が変わるよ!

ピーサンゴレン エンバルの衣バージョンピーサンゴレン エンバルの衣バージョン

これまでピーサンゴレンは何度も食べましたが、最も美味しかったのがケイ・クチル島で食べたピーサンゴレン。
ケイ・クチル島はマルク州の東の端っこの方にある島で、このあたりはかつて芋が主食でした。
 
タピオカの原料のキャッサバ芋(ダリ・シンコン)の粉に水を混ぜて、発酵させたものがエンバルで、ヨーグルトの様な香りがします。
それを主食として食べたり、カリカリに焼いてから主食やおやつに食べたりするのですが、そのエンバルを揚げバナナの衣にしてあります。

エンバルを衣に使ったピーサンゴレン かじったところエンバルを衣に使ったピーサンゴレン かじったところ

パン粉よりもきめ細かい粒子状のエンバルをバナナに均等にまとわせ、カリカリに揚げてあるので、カリカリとした食感と香ばしさが、ほどよい甘さと粘度を持ったバナナとの相性がばっちりでした。
これはバナナだけでなく、茄子やジャガイモで作っても絶対うまい!
 
ちなみにザルでふるったエンバルを使ったら片栗粉の衣と似た食感になったので、一度焼いたエンバルをおろし金でおろした物を衣にしていると思われます。

揚げバナナ揚げバナナ

次にマルクに行ったら絶対にお母さんに作り方教わるぞ!と思ったくらい、絶品の味でございました。
 
普通のピーサンゴレンは、バリなどの観光の島でも屋台、カフェ、レストランと、いつでもお目にかかれます。
小麦粉を使えば家庭で気軽に作ることもできますよ。
ホームパーティーを開くときなど、デザートに出してみてはどうですか?
 

ピーサンゴレンの作り方

材料:

バナナ 4本
小麦粉 1と1/4カップ
砂糖 大さじ2
牛乳 1/2カップ
卵 1個
溶かしバター 大さじ2
バニラエッセンス 少々
ラム酒 少々
揚げ油 適量

  1. バナナを食べやすい大きさにスライスする。
  2. ボウルに小麦粉、砂糖、ミルク、溶かしバター、溶き卵、バニラエッセンス、ラム酒を入れなめらかになるまでよく混ぜる。
  3. 1に2の衣をまんべんなく付け、180度に熱した油できつね色になるまで揚げる。
  4. 皿に盛りつけ、お好みでシロップ、ココナッツパウダーなどを添えてできあがり。

 ※熱々のピーサンゴレンに、冷たいバニラアイスクリームを添えて食べるのもオツです。