インドネシア

テンペ・ゴレン tempe goreng [揚げテンペ]

テンペゴレン インドネシアの保存食
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

テンペはインドネシアの大豆発酵食品。日本でおなじみの大豆発酵食品納豆とは発酵する菌の種類が異なり発酵しても糸が引くことはありませんが、豆と豆の間にテンペ菌が発酵した白い糸が層状に折り重なったような状態になる。知らないとカビていると見間違えそう。(テンペ菌自体が白カビの一種。)
筒状の固まりをスライスし、煮物、炒め物の具材として、また、揚げてそのまま食べます。 おかずとしてもつまみとしても抜群の食材です。

テンペ・ゴレン 大豆の発酵食品のフライテンペ・ゴレン 大豆の発酵食品のフライ

大豆の発酵食品のフライ。つまみにもいい。

テンペゴレンのプレートテンペゴレンのプレート

インドネシア料理にもっとも影響を与えた外国人は中国人です。テンペも中国人が大豆を持ち込んだことからできた食品です。
豆もやし、豆腐、醤油なども中国からやってきました。
テンペ菌はハイビスカスやバナナの葉の裏にいる白カビの一種で、中国からやってきた大豆がインドネシアの菌とコラボしてテンペができました。栄養豊富で日持ちがするため、今では日常で欠かせない食材です。

テンペ・ゴレン 揚げテンペテンペ・ゴレン 揚げテンペ

5ミリ厚に切って天ぷら風に揚げると揚げせんべいに似ていて、野菜料理の添え物やビールのつまみにぴったりな味わいですが、少し厚めだと、豆の食感と風味がしっかり残り、食べ応えがあります。
調理前はアンモニア臭があるそうですが、揚げた後は気になりません。
ただ、やっぱり少し癖はあるので好き嫌いは分かれるかも。

屋台でブンクスしたテンペ屋台でブンクスしたテンペ

市場を覗くとブロックみたいなでかい塊も売っているので興味がある人は覗いてみるのも楽しいですよ。
その他のテンペの調理法としては、食材として炒め煮にしたりします。
インドネシアの甘い醤油でテンペだけを炒め煮にしたり、彩りよく緑の野菜と合わせたり、テンペと豆腐を合わせたりと様々。
宿でお弁当を頼んだときは味付けを濃くしないといけないので、醤油煮込みにしてありました。

テンペの醤油煮 テンペ・ケチャップ・トゥミステンペの醤油煮 テンペ・ケチャップ・トゥミス

近年はテンペ・ゴレンを模したスナック菓子も人気です。
こちらは豆だけでなく小麦粉などもまぜて揚げてあって、日本のポテトチップなんかよりも脂っこい感じがする。
ただ豆っぽさが全面的にでている素朴な味わいなので、ビンタンビールのつまみに買い食いするのにちょうど良いです。

テンペ・ゴレンのスナック菓子テンペ・ゴレンのスナック菓子

プレーン味の他、ライムの葉入り、唐辛子味のピリ辛風など。
実は日本ではこのテンペが健康食品として売られております。「健康に良くても納豆は苦手」って言う人は試してみるのもいいかも。
インドネシアからの輸入品しかないのかと思ったら、日本で作っているお豆腐やさんもあるんですね~。意外でした。