バビbabiが豚という意味のインドネシア語。グリンgulingは回転するという意味があるようです。豚の内臓を取り除いた後、チリ、ターメリック、ニンニク、ショウガを詰めてから丸焼きにしたもの。バリ島の伝統料理の一つ。
通常、ハレの日に作られる料理ですが、バリは観光が主産業なので、観光客向けのレストランにもありますし、地方によってはワルンでも食べられます。バリ島中部のギャニャールはバビグリンが名物でいつでもありつけますよ。
大迫力の豚の丸焼き。東南アジアではよく見かけます。
豚のお腹から真ん中でぱかっとを開いてから焼いた丸焼きは肉の水分が飛んでぱさぱさで、むしろ皮を楽しむ料理という感じでした。
ところが、バリの豚の丸焼きはこのように丸のまま、口から棒を指し、尻から出して焼くので水分が飛ばずジューシーに仕上がる。肉の柔らかさがほどよく、絶品の味。
味は大衆食堂だと少し油が多く野手あふれる仕上がりでした。
床も昔のラーメンやみたいに豚の油でぎとぎとで今にも滑りそう。
ナシ・チャンプルとして頼むと、皿にご飯(ナシ)を盛りつけた上に、豚のサテや内臓など有りとあらゆる部位を少しずつ切り出して盛りつけ、さらに味が濃厚な(しょっぱい)スープが付きました。
スープを肉とご飯にぶっかけて、ぶっかけ飯にして食べている人も。
観光客向けのレストランでは、盛りつけも味も上品にアレンジしたごちそうとして出てきます。勿論、価格も観光客価格でぐんとあがる。
例えば、豚の皮は小麦粉をつけて油で揚げてありました。
油臭さが抜けパリパリした食感がたまらなく美味しかった。
いずれにせよ、野菜不足が気になりますけどね。ぶたばっかで。
そのへんの食堂でバビグリンを食べるとおなかを壊す人もいるようです。
バリは暑い国なのでお客が多くて回転の早い店を見極めるのがポイントです。