ウラプurapはココナッツミルクを絞った時の絞りかすにスパイスを加えたもので、これに茹でた野菜を混ぜて調味した和え物をウラプ・ウラプといいます。(単にウラプ、ウラパンともいう。)
このお店はゆで野菜に塩、チリ(唐辛子)、こぶミカン、ココナッツ(身のすり下ろしや絞りかす)を和えてありココナッツの風味が苦手でなければ美味しく感じるはず。
野菜やココナッツフレークの食感、ピリ辛いチリのアクセントがほどよく、魚料理などの付け合せにぴったりです。
野菜の和え物。南国風のココナッツフレーク和え。
東ジャワやバリで人気がある料理で元々はジャワ料理だそうです。だから外国人観光客でも食べる機会は多い。
私が食べたのはバリの東隣の島、ロンボク島とジャカルタ。ロンボク島のササック人の料理はバリなどに比べ辛いのが特徴です。ロンボクというのはインドネシア語で唐辛子という意味もあります。
それなりにピリピリとするので、「ピリ辛だね」とゆってみたら、「僕らにとってはこんなのちっとも辛いウチに入らないよ」とピシャッと言われました。
いえ、私にとっても特別辛いわけでもないのですが。日本人が表現するところでは、いわゆるピリ辛です。ピリ辛。アクセント程度に辛い。
ジャカルタの味つけは唐辛子の辛味がほとんどなく、甘めの味つけ。もしかしたら元のジャワの味はこちらに近いのかも知れません。
使用する野菜は割と何でもいいようです。
ロンボクの離島ではにんじん、インゲン、空芯菜の3種類でしたが、ロンボク本島ではもやしとキャベツをプラス。
茹で野菜に小エビのうまみと唐辛子の辛味、足りない油分をココナッツで補った感じでしょうか。
ガドガドほどしつこくなく、サッパリとヘルシーな味わいなのが食べやすいです。
辛いのが苦手な場合は唐辛子の分量を調整して貰うといいかも。日本でもお好みの味にアレンジして作れますね。
インドネシアではbunbu urapというパッケージで調味料ミックスが売っています。
日本でもインドネシア食材やさんがオリジナルで扱っている場合もあるので、自分で調味料を揃えるのがめんどくさい場合は活用するといいですよ。
ウラプ・ウラプの作り方
野菜類
もやし 200g
インゲン 150g
キャベツの千切り 150g
空芯菜や菠薐草 150gソース
削りココナッツ 200g
赤唐辛子 4本
ニンニク 3個
おろし生姜 小さじ2(ガランガルの代り)
コリアンダーシード 小さじ1/2
コブミカンの葉 3枚
椰子砂糖 大さじ1
塩 小さじ1
- コリアンダーシードは軽くから煎りし、唐辛子は中の種を抜いておく。
- ソースの材料を全てすり潰しながら混ぜる。
- キャベツ以外の野菜をそれぞれ適度に茹でて冷ましておく。
- 野菜を全てボウルに移し、2で作ったソースであえればできあがり。