アロズarrozが米、ウエボが卵を指すスペイン語。卵に隠れてみえませんが、めくると白いご飯が出てきます。
米が主食のキューバでは昼食、夕食はしっかりご飯食。バスマティライスに少量の塩と油を加えて炊きあげた物にビアンタと呼ばれる芋類を付け合せて食べます。
こちらは豪華に目玉焼きが載ったバージョン。トマトソースやケチャップで食べるのがキューバ風です。
目玉焼き丼。これが意外とうまい。
この料理はかつて統治していたスペインやスペインの植民地だったフィリピンにもあります。その名もキューバ風ライス。
米は植民地時代にスペイン経由で導入された食材ですが、料理はキューバで創作されたってわけですね。
スペインでは、スペイン語でアロス・ア・ラ・クバーナ。
フィリピンでは、英語だとキューバ・スタイル・ライスかな?
また、両国で食べられているキューバ風ご飯は揚げバナナ添えです。
ビアンタは、タロイモ、マニオク、ジャガイモといった芋類から
調理用の甘くないバナナまで含み、油で揚げるか茹でるかして出されます。
バナナは熱帯アジアが原産。我が国もフィリピンからたくさん輸入しております。
米もバナナもスペイン経由でキューバに入った食材なので、象徴的なのかもしれません。
私がこの料理を食べたのはハバナの旧市街にある外国人向けレストランです。
だから外国人の好みに合わせてか、付け合わせのビアンタはジャガイモでした。
日本では目玉焼きは醤油派なんですが、米がいわゆるピラフみたいなものなので、
醤油より断然トマトケチャップが合うかなぁ。なんて思いつつ食べたのが思い出です。
ラ・ミーナ La Mina
キューバの旧市街ハバナビエハにある外国人向けレストラン。アルマ広場の近くにあり、食事や観光の休憩にきた外国人で賑わっている。
外国人に賑わう=外国人目当てのキューバ人がたくさん集まる界隈で、楽器の生演奏なんかもあって、つまりチップを払わないといけない・・・。
ビール、スープ、目玉焼きライスで10USドル。これを安いと思うのか高いと思うのか・・・というところです。