プリーpuriは全粒粉をこねて作った生地を揚げた揚げパン、バージー(バジ)は野菜や野菜のおかずという意味の言葉でサブジとも呼ばれます。
ジャガイモなどの野菜を炒めてスパイスで味付けをしたものを揚げパンを主食に食べるもので、北インドでは昼食や夕食に、南インドでは朝食に食べるのが普通。さらにライタ(ヨーグルトのサラダ)が添えられれば立派な定食です。
野菜の煮込みのうまみと揚げパンの油分が口の中で溶け合い、焼いただけのチャパティよりぐんと食欲を満たす。高カロリーだけどうまいよな。絶対。
野菜カレーと揚げパンの定食です。
野菜のお総菜とパン類という組み合わせは家庭の食卓の定番中の定番。
プリーは、南インドでは朝食にジャガイモのカレーと共に食べ、北インドでは昼食、夕食、特別な来客があったときに作るそうです。
米食が一般的な南の方は昼食、夕食はご飯を食べるのが普通なのでしょう。
こちらは北インドの寺院の前にずらりと並んでいたお店で食べたもの。
メニューはプリー・バジのみ。座るとプリー、サブジ(ジャガイモ)、ライタ、アチャールの小皿がずらりと並びます。
プリーはデフォルトで直径12cmくらいの小ぶりな物が4枚。
他のおかずも容積にして日本の味噌汁のお椀の半分くらいでしょうか。
「少ない」と思う無かれ。食べ放題なのです。
南インドのミールスやグジャラーティーターリーの如く、皿が空になると「サブジいる?プリーいる?」とお代わりをくれます。
各自のお腹具合に合わせて、食べたいだけ食べられるのです。
周りの人たちは、女性でも1~2回くらいお代わりをもらいます。
腹がぼてっと出っ張ったおじさんなど、皿が空になる度に「サブジ!」
「プリー!」と怒鳴って店員を呼びつける。
見ていた間だけで、サブジは3杯、プリーなど4回はお代わりしてました。
4回って、16枚ですよ。しかも私が来る前から食べてたし・・・。
お腹がぼてっと出てしまうわけだ。チャパティでなくってプリーだもん。揚げ物・・・。
カラリと揚がって香ばしい揚げパン、すこしピリッとした水気の多いジャガイモの煮込み、薄塩味でほのかに酸味があるヨーグルトサラダ、茄子と唐辛子の酸っぱい漬物。
この4種類が食べ放題で、30ルピーという値段だからすごい。(2013年12月現在、50円弱。)
ちなみに都会のレストランではプリ・バジも食べ放題ではなく、さらに値段はもっとお高めでした。
観光客より参拝に来る地元民の方が多い田舎の町だったのでこの値段だったのかも。
日本人の中にはお店の清潔度などで躊躇する方もおられるかもしれませんが、
(なんせ床にもテーブルにもいろいろこぼれてますからね。)
地元民が大勢集まっているお店は回転も速く、揚げたて、できたてが食べられるので、
チャレンジしてみてください。
オルチャ:ラームラージャ寺院前の名も無いお店
マディヤプラデーシュ州の北部にある古都オルチャにあるお店。
ラーム・ラージャ寺院の目の前には参拝客目当てのお参り道具屋さんやお供え用のスイーツやさんなどがずらりと並ぶ。
その一角にプリ・バジを提供するお店が数軒並んでおり、賑わっている。
どのお店もメニューはこれ一つ。店頭でプリー揚げてます。