タミルナドゥ州の隅の高原の町ニルギリは世界的に紅茶の産地として有名ですが、紅茶だけでなく、ハーブやスパイスの産地でもあります。ニルギリ・チキンはニルギリの名物ハーブをふんだんに使った鶏肉料理。ミントの葉、コリアンダーの葉、青唐辛子など、緑色の香草をペーストにし、鶏肉と合わせたもの。
写真の料理は焼いた鶏にハーブソースを和えた物ですが、ココナッツミルクやほうれん草も加えた煮込み料理もある。
色に驚きますが味は絶品。タンドーリチキンより好きです。
香草をたっぷりまぶしたチキン。色がえぐい。
鶏肉そのものも肉質が締まっていて、いかにも元気に育った鶏という感じ。なにより鶏にまぶしてあるスパイスが絶品でした。
コリアンダーというのは要するにパクチーです。
パクチーの香りが気になるどころか、絶妙に組み合わさったスパイスが鶏肉の旨味を引き立ててくれる。
パクチーやミントのさわやかな香りと唐辛子のぴりッとした辛味が肉の脂を適度にさっぱりさせてくれるといいますか。
寒色系の食材は食欲を減退させると言いますし、ましてや青菜ではなく、
鶏肉が真緑色というのは日本人の感覚ではあり得ないのですが、
(パラクパニールとかほうれん草のカレーもグロく感じる。)
騙されたと思って食べてみるのをお薦めします。
ネットで拾えるニルギリチキンのレシピはグレービータイプが多いけど、
私が食べたのはパンジャブ料理店だったからか、タンドールで焼いたチキンを
ニルギリ風のペーストで和えた感じでしたよ。
我が家でもコリアンダーはよく栽培しますが、使い切れないくらい育つので、
今度は鶏肉料理に使ってみようと思います。
唐辛子もミントもコリアンダーもあるのに、もったいなかった!
タンドール・マハル
Commercial RD NIlgiri tel:244-3054
ニルギリで肉料理が食べたくて入ったパンジャーブ料理店。
タンドール料理やトマトベースのこってりカレー、ビールもある。
とにかくニルギリ・チキンの美味しさに感動したお店なのですが、いまでもあるのかどうかはわかりません。