インカ時代からアンデス山脈の人たちの生活を支える家畜として飼われてきたアルパカ(最近ではクラレのCMでおなじみ)。毛糸を取る用途の他、その肉も食されてきた。
今ではその愛らしさから観光客の記念撮影のターゲットにされているが、やっぱり肉は食べる。観光客でもレストランに行けば普通に食べれる食材である。
写真はそのアルパカの肉にトゥンタと呼ばれる乾燥ジャガイモ料理が添えられたもの。まさにアンデスの食卓。
アルパカの肉は固く、繊維質が多いのでものすごく薄い。脂身は少なく、噛むほどに味が出て、干し肉でも食べているみたいでした。味は牛肉と豚肉の間って感じです。
そして、トゥンタ。ジャガイモは水分があって腐りやすいため、インカの人々は保存のために乾燥ジャガイモを作り出しました。
夜間に凍結させたジャガイモを日中、太陽の下で解凍したものを、足で踏んで水分を出す。そしてまた凍らし・・・と繰り返して作るチューニョ。
トゥンタ(白い方)は夜の間に川の流れにしばらく放置した後、わらで直射日光が当たらないようにしながら乾燥させるそうだ。
冷蔵技術のない昔の保存法だが、今でもボリビア、ペルーでは一般的で、市場やスーパーで売られているし、こうやってレストランでも食べられる。
写真のトゥンタは乾燥したトゥンタを煮戻して卵を絡めてあって、なんか水分が抜けてしゃくしゃくした食感。繊維だけ残ってる感じ。
これってビタミンとか抜けてないんですかねぇ?
ちなみにチーニョは野菜スープに入れるのが一般的なようで、
その辺のコミーダの昼定食のスープに入ってることもあります。
インカ時代から続くペルーの伝統の味なのかなぁ?という一品でした。
Ukuku’s
ペルーの中心地にある観光客向けレストラン。
アンデスの食材を使った伝統食の他、ピザやパスタもある。
主人も従業員も愛想が良く気持ちよく食事が出来ます。
英語とスペイン語のメニューが用意されているが、英語だと料理が全く想像できないので、
両方もらって比べながら注文するといいです。
アメリカ人夫婦もスペイン語メニューとガイドブックを比べながら注文してました。