スポンサーリンク
イマームはイスラムの共同礼拝で会衆の前で手本を示す導師のこと。バユルドゥは気を失ったとか目を回したという意味。”イマームが目を回した”すなわち「美味すぎて目を回した」というからただごとではない。
半分に割った茄子をオリーブオイルで焼いた後、同じくオリーブオイルで炒めたタマネギやニンニクを茄子の中に詰め、水、羊だし、トマトジュース等で煮込んだ料理です。
トルコの野菜の冷菜の王様のような料理ですね。
多くの場合、このイマーム・バユルドゥには茄子の上にトマトや唐辛子など
色鮮やかな野菜がちょこんと盛りつけられています。
たかが茄子一つが、堂々と主役のように鎮座しているから侮れません。
トルコの前菜は、材料が肉だと組み合わされる油はバターで、温菜にします。
そして、野菜だけの場合、油はオリーブオイルで、冷たくして食べるのです。
このオリーブオイルを使った野菜の前菜はゼイティン・ヤールと呼ばれます。
イマームバユルドゥは、ゼイティン・ヤールの代表的な料理の一つです。
勿論、トマト味に仕上げるのは最近の調理法。
トマトがトルコに定着したのはここ100年くらいの間ですから。
そして、さらにレモンをふりかけて食べるのが今風の食べ方のようですよ。
砂糖など全く入れてないのに野菜のほのかな甘味がじゅわっと広がり、
オリーブオイルも野菜に良くなじんで、サッパリと美味しく頂けます。
日本では野菜の味が弱いので味わいが変わるという話を良く聞きますが、
素材も簡単に手にはいるし、調理法もシンプルなので作ってみるのも楽しいですよ。
茄子が旬の夏に作るのがとくにオススメです。
スポンサーリンク
スポンサーリンク