燜子menziは中国東北地方は大連名物の小吃のひとつ。キャッサバ澱粉を「燜」=蓋をしてとろ火で煮込んで固めたもので、食感はワラビ餅よりすこし固め。その澱粉の塊を一口大にぶつ切りにしてから熱々の鉄板で炒め、ニンニク、醤油、酢、ごま油などで調味したスープをかけて食べます。
鉄板で炒める時に表面の水分が抜けるので、やらかいこんにゃくでも食べてるかのよう。葱に香菜、ニンニク、おこげ、ごま油と香りの饗宴のようなおやつです。
なかなか不思議な中国の軽食。ふるふるん。
この料理はいわゆる「涼粉」のひとつの変化系。
涼粉は緑豆、エンドウ豆、米、さつまいも、キャッサバなどいろんな穀物の澱粉を使って作るもので、使う材料によってできあがりの色が黄色だったり、灰色だったり違ってきます。
作り方はどの材料を使おうと同じ。
穀類、豆類、芋類の澱粉を大量の水でゼリー状になるまで煮て、冷ましたらできあがり。
この状態で細くところてん状に切ったり、鍋ごとひっくり返したものをブツ切りにしたりして、器に盛り、調味料をかけて食べます。
調味料は唐辛子、ニンニク、醤油などのしょっぱいものだったり、ところ変わればハチミツとシロップをかけて食べたりもする。
材料、見た目、味は各地方で異なりますが、どこの地域でも「おやつ」という位置づけで、道ばたの屋台で買い食いが普通です。
香港や台湾などの街では喫茶店のメニューにもあるそうですが。
写真の大連風涼粉:燜子は鉄板で香ばしく焼いたところに、ニンニクが効いた濃厚な鶏スープをかけてあり、その他の調味料はお好みで入れます。(私は全部乗せ。)
唐辛子も効かせてピリッとしたことだし、おやつではなく、ビールのつまみにしちゃいました。
堅さが食感がぷるんと柔らかいこんにゃくみたいで、鶏だしで炊いたおでんの変化系のような感覚です。
また大連と同じ東北地方の街である長春では黄色い涼粉ばやり。
若者が集まる繁華街には小吃を売る店がずらりと並んでおり、「李老二粉炒」とか「李老太粉炒」という看板を掲げた店が目に付きます。
長春では黄色い涼粉を鉄板で炒め、たっぷりのスープをかけてくれました。
汁麺の麺代わりに澱粉を食べてる感じです。
李さんというおじさんが始めたんですかねぇ。
町歩きで小腹がすいた時などに気軽にお立ち寄りください。なんともいえないあとひくうまさです。
ちなみにだいたいどの店でも4元~5元くらい。写真は小椀。大椀は腹にたまりそうだな~。
ハルビンビールビアガーデン 中央大街店
ハルビンの有名観光地中央大街にあるビアガーデン。
ハルビン市民はとにかくビールを沢山のむそうで、ビールを飲ませる店が街の至る所にあります。
各ビール会社が展開するビアガーデンでは、客席の周囲に屋台がずらりと並んでいて、そこで好きなツマミを購入できる。
串焼き、おでんから枝豆や冷菜類といろいろあって楽しいです。