生煎は上海語で油を引いた鉄板で焼く調理法を表します。上海で長い歴史をもつ小吃のひとつで、たっぷりとスープを含んだ肉餡を包んである小ぶりの包子を油を引いた鉄板で蒸し焼きにした料理。
上海では元々生煎饅頭と呼んでいたものが省略されて生煎の名称で親しまれています。
焼きたてをハフハフいいながらほおばる庶民の大好きなおやつです。
上海が発祥で日本でも流行った中華軽食
上海では生煎饅頭と呼ばれていた生煎ですが、台湾では生煎包という名称で呼ばれているそうです。
というのも本来は饅頭というのは中身が何も入ってない饅頭のことで肉餡などが入った饅頭は包子と呼ぶからです。
ちなみに大連で入った上海小吃店では「上海生煎包」でした。
もしや他地域の人に「饅頭はおかしい!」と言われてプライドに触った上海人が生煎と略して呼ぶようになったのかな?なんて想像した。
上海の人って食にうるさいっていう話どこかできいたし。
その見た目と中からスープがほとばしる様から日本ではしばしば焼き小籠包と訳されているが、小籠包とは似てもにつかず。
そもそも籠にも入れないので、少々私は腑に落ちません。せいぜい焼き饅頭とか、焼き小饅頭ってところですかね~。
味の方は店によってピンキリです。
人気があるお店の物は、包子の皮も必要以上に厚くなく、カリッカリの焼き面とふわふわとした包子の食感も楽しめる上に、噛んだ瞬間にじゅわーーっと熱々の肉汁がほとばしります。
ただし、出来たてをそのままかじると口の皮がべろべろに剥けるのですこーし冷めるのを待つか、レンゲの中に肉汁をこぼして、スープを冷ましてから別々に食べることをオススメします。
味の方は小籠包でもそうですけど、上海の味に忠実であればあるほど甘めの肉餡です。私はもちっと砂糖が少なめの方が好み。
この辺りは個人の好みの範疇なので、あしからずご了承ください。
がっかりするようなお店では、包子の皮と中身のバランスが悪いです。
包子の皮が分厚い上に少し固めな上に包んだ肉餡が少なくて、肉汁がぶわーーっとでるあの感覚をあまり楽しめなかったりします。
単にちっちゃい肉まんを焼いただけのようなお店があるんですよ。
固くなるのは蒸し焼きにする時の水分が足りないのでしょう。
行列をしていても列が進むのは結構早いので、食べる時は是非人気のお店を選んでください。
小楊生煎館
上海の生煎の超有名店。上海観光でぶらぶら歩いているとかならずどこかの支店に巡りあります。
皮が薄くカリカリともちもちの絶妙の食感を楽しめる上に、熱々の肉汁がぶわーーっと飛び出してくるので、人気なのも頷ける。
焼くそばから飛ぶように売れていくのでいつも熱々を楽しめます。
個人的に端っこが欠けたホーローの皿が中国っぽくて好きです。