![酸菜扣肉粉 suan cai kou rou fen [漬物、バラ肉、春雨の炒め煮]](https://w-foods.com/wp-content/uploads/2011/07/P1170268wp-800x300.jpg)
酸菜扣肉粉 suan cai kou rou fen [漬物、バラ肉、春雨の炒め煮]
酸菜suan caiはかなりしょっぱく漬けた白菜の漬物、扣肉kourouは豚の煮込みのこと。粉fenは穀類を粉にしてから作る様々な材料をさし、ここではジャガイモの澱粉から作った春雨を使っています。
塩抜きした白菜、太めでむっちりとしたジャガイモの春雨と豚バラ肉の薄切りを炒め、砂糖醤油で甘めに仕上げた料理で、春雨が料理のうまみを吸い尽くしています。
甘辛醤油ベースで優しい味で日本のお袋の味にも近いです。
酸菜は冬の寒さの厳しい中国の東北地方の食材です。
韓国の家庭で白菜のキムチを作るのと同じように、
東北地方では白菜を大量に塩漬けにします。
発酵が進んで酸味が加わりますが、とにかく塩辛いです。
冬場は主に鍋料理の具として活躍するそうですが、
北京を含む東北地方では春雨と共に炒める料理も一般的です。
この料理は酸味も塩辛さも控えめだったため塩抜きしたと思われます。
ちなみに日本でよく食べられる春雨は「粉絲」といいます。
この春雨は粉絲の4倍くらいの太さがあるため歯ごたえむっちり。
きしめんくらいの太さのものは「粉条」と呼ばれ、さらに板状になると「粉皮」です。
粉絲のような粉条のような、中途半端な太さの春雨なのですが、
表面積が広い分、白菜と肉のうまみを見事なまでに吸い込み、
またむっちり、ぷつんと口の中ではじける歯ごたえが面白いです。
肉じゃがをお袋の味と言い張る日本人には懐かしみがあって口に合うと思います。
特別にうまい!うなるわけではありませんが、逆に毎日食べても食べ飽きない。
そんな味です。肉なしで「酸菜粉絲」でも美味しいです。
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