アルーalooがジャガイモ、バジャbhajaが揚げるという意味の言葉。アルーはヒンディ語ですがバジャはベンガル語で、ジャガイモを細切りにしたあと、スパイスをまんべんなくまぶして油で揚げたもの。
インド北東部のベンガル地方の料理で、ジャガイモだけでなく、揚げ茄子を同様に味つけして揚げたバイガン・バジャなども食べられています。
グレービーなおかずが多いインドの食卓に、お菓子のようなカリカリとした食感が心地よく、
アクセントになって美味しいです。
完全に見た目はお菓子だけど、レストランにもある。
日本人の感覚だとこの料理は料理というよりお菓子なのですが、実は市販のスナック菓子にもアル・バジャーは存在します。
写真右はインドでいうカルビーみたいな存在のハルディーラム社製。
インドのお菓子はスパイスが複雑に絡み合った味つけが多く、うすしおなどの薄味が好みの日本人には食べにくいのですが、比較的食べやすいのがこのアルー・バジャーでした。
アルーバジャーに使われているスパイスは、ターメリック、赤唐辛子、クミンなどで日本人も割と親しみのあるものだからかもしれません。
(調合の割合で味は変わりますが。)
カレー等の付け合わせに食べてみてください。スナック菓子好きなら好きな味です。
ちなみにスナックとして売られているお菓子(ナムキーンという総称がある。)として最も食べやすいのはムーングダルです。こちらはスパイスがなくって塩のみ。
アルー・バジャはスパイシーなので辛いのが苦手な方はだめかも。
お店で出てくるものはスパイスの使い方はお店の人のさじ加減ですからわかりませんけども。
少なくとも写真のアルー・バジャは辛くなくって美味しかったですね。
最近は日本在住のインド人が激増してますので、日本でも扱う店増えてます。
ちなみにコルカタの路上ではあちこちで様々な揚げ物屋台を見かけます。
こちらは総称して「テール・バジャtele bhaja」と呼ばれます。
直訳すると油の中で揚げた物=揚げ物というそのまんまの意味。
他の地域ではパコラっていわれます。テールが油です。
写真のベッサン粉をこねて刻んだ唐辛子を入れた一口ドーナツの様な物を売る屋台を最も多く見かけましたが(カンプールとか言われました。)、具だくさんの野菜天を扱うお店もいろいろあります。
家庭料理では茄子を揚げたバイガン・バジャも定番です。
東インド料理を出すインド料理レストランでたまに食べれるかも。
(日本国内では北インドか南インドの料理を出すレストランが多いけど。)