ダールdaalは豆、アンクールankurは発芽豆、ケkeは~のという意味のヒンディ語。豆を三日ほど水に浸けて発芽させたものです。(豆もやしというと少し語弊があるかも。)
発芽したほとんど生の豆をトマト、玉葱と和え、唐辛子とうすーいマサラ水で和えたサラダ。写真はひよこ豆を使っています。
一応さっと茹でた豆を使うということなのですが、ほとんど生で全体に青臭い。栄養はたっぷりあるのはわかるけど、正直もうちょっと煮込んだ方が美味しいかなという味です。街や列車で売りに来るのを捕まえて食べてみてください。
電車などでの定番スナック。不思議な味です。
インドの人はそれこそ日々の栄養分として豆を沢山食べます。
豆そのものを煮込んでカレーにするのは定番中の定番で、毎日のように食べるから「味噌汁」と例える人も多いくらい。
煮込んで食べるのが一般的ですが、もやしも食べるのです。
インドで売られているもやしは日本のもやしと違って、細くて貧弱な感じのものが多いようですが、このひよこ豆のもやしを見るとなんとなくわかりますね~。ひょろひょろしてます。
そういえばネパールのクワティーに入れる豆も発芽させてから使うとか。
豆は発芽させるとたんぱく質の吸収率やビタミン量がアップするためです。
とはいえ普段インドの人が食べている豆スープはたいてい挽き割り豆。
挽き割り豆は発芽しかけを割って胚芽と皮をとって乾燥させたもので、
保存は利くけど、栄養価がぐぐっと下がります。
いろいろ総合するとこのダール・ケ・アンクールってそこそこ新鮮な豆かカビや虫に打ち勝った強い豆でないと作れないってことですかね。
おまけに大変健康によろしい。
私はもうちょっと火を通してくれたらよいかなって思いますが、インドに行ったら話の種に是非食べてみてください。
豆を使ったつまみはそれこそいろいろ出会えますので。