ラウLẩuは鍋、イェー(北部ではゼーと発音)Dêは山羊を表すベトナ語。これは山羊鍋でございます。
ベトナム=暑いというイメージですが、ベトナム人は暑いさなかに汗をだらだらかきながら鍋を囲むのが大好き。従って、夕方の大衆食堂や鍋屋では鍋を囲んで「ヨーッ(乾杯)」って大騒ぎする家族連れ、若者や親父で一杯です!
ラウ=鍋、イェー(北部ではゼーと発音)=山羊ということで、これは山羊鍋でございます。
ホーチミンではちょっと歩けば山羊鍋屋で「ヨーッ」である。楽しそうだ。
山羊鍋。ベトナムで一般的な鍋です。
鍋はすでに柔らかく煮込まれた山羊肉と根菜類(里芋、レンコン)が土鍋に入って出てきます。
鍋を炭火にかけぐつぐつと暖まったところで、葉っぱや豆腐、脳みそなどお好みの具をさらに足しながら食べる。
テーブルに出てきた鍋セットの詳細は、オクラ、豆腐、揚げ豆腐、脳みそ、葉っぱ盛り(バジル、のこぎりコリアンダー、春菊など)。
そしてこの店の締めは米麺のブンと感想中国麺ミーでした。
スープは八角とゴボウの香りがする少し甘めのだし。
スープだけ飲んでると薬膳鍋食べてるみたい。
そして、この鍋に必要不可欠なのが乳白色のたれ!これがうまい。
「このたれ。豆系のコクのある味がする。あ、味噌みたい。」
味噌ではなくて腐乳でありました。
これにエビペースト、唐辛子が入ってさらに濃厚なコク。
鍋のだしがあっさりしているのでこの濃厚なたれがまたよくあうのよ。
美味っ~♪ O(≧∇≦)O
特にとろける白子のような脳みそと柔らかく煮込まれた里芋に付けたときの味が好き♪
肉はそのままでもあっさりしてOKです。
山羊肉は全く臭みも癖もなく仕上がっていて、「これ山羊です」って言われなければ牛肉と思います。スープのスパイスや煮込み方にコツがあるのかもしれません。
ところでDê(山羊)には「スケベ」とか「エッチ」という意味があります。
山羊は精力がつく食べ物だからだそうですが、この山羊鍋にさらに強力なジウ(酒:rượu)を一緒に飲むんですからベトナム人は強い。
写真は米で作った地酒に梅が入ったrượu mơ です。
一口舐めてラオスのラオラーオを思い出しました。
アルコールが強烈に強く、口に火を近づけたら燃えそう(大げさ)。
それに梅が加わっているのでちょっと甘い。ラオラーオに梅のリキュール垂らしたみたい。
うーん。さすがにこれ飲んでバイクで帰らないよね?
山羊屋さんでは焼き肉と鍋を両方扱っていまして、まず焼き肉を食べ、鍋はスープ&締めとして食べるのが通の食べ方。
鍋は小サイズ。焼き肉は皿で頼んでぐいぐいと酒を飲む。
焼き肉と一緒に豪快に網焼きされたオクラもうまそうで、次回はきっと肉を食べると誓った私でした。
ラウ・イェー306B (Lẩu Dê306B)
306B Dien Bien Phu St., Dist. 3 tel:(08) 38358686 16:00~24:00
8月革命通りとディエンビエンフー通りの交差点のすぐ近く。
近くの路地を南下すると貝屋さんがいっぱいあって飲み助には嬉しい界隈?