焼麦は日本のシューマイに近い物で、小麦の粉を使って包んだ物を焼いたり蒸したりする料理を総称して名付けられたもの。
中国の内モンゴル地区が発祥で元々は稍麦という。
広東料理や日本では豚の挽肉を使うのが定番ですが、東北地方になると羊肉や牛肉の餡が割とポピュラーです。イスラム教徒が多いことが起因するのでしょう。
餃子と違って皮に餡をぎゅっと閉じこめられないので、肉汁がしたたるような食感はなく、味わいはどちらかというと素朴です。
羊肉のシュウマイ。日本ではなかなかないですね。
日本では点心の一つで、おかずのような前菜のような位置づけですが、中国の北部の地方では、小麦を使った料理が主食になります。
寒さが厳しいため、保管の効く小麦料理が中心になったため。
なので、餃子、焼麦などはおかずではなく主食になります。
中国東北地方の都市瀋陽のイスラム料理店で食べたのですが、なぜか豚肉の焼麦まで扱っていたのにびっくりした。
以前、味の素の製造過程で豚肉の成分が触媒として使われた!とか大騒ぎしてただけに
「豚肉とイスラム料理を同じ厨房で調理しても問題ないの?」と思いますね。
勿論、調理には気を遣っているでしょうけども、なんだか意外でした。
漢民族の方が多いので、豚肉を扱わないと商売にならないってことかもしれませんね。
お味の方は豚肉を使った焼麦の方がジューシーで美味しく感じました。
広東料理や日本では貝柱などの海産物のうまみもプラスさせより美味しいですが、
それは海の幸が豊富にあり、恵まれた食環境であるが故に生まれたんですね。
いつか中国の内蒙古地区に行ったら羊の脂ごてごての元祖焼麦食べてみたいです。
(美味しくはないらしい・・・。でもそれって日本が美味い物あふれすぎなんだと思う。)
馬焼麦
清の時代から続く老舗の焼麦、イスラム料理レストラン。
甘い物はさつまいもの飴がけバスーが楽しいです。