カルグクスのカル칼は刀、ククス국수は麺を表す。麺生地を包丁で切って作ることから名付けられた小麦の豊富な慶尚道料理。
基本の出しは煮干しと昆布だが、海沿いでは貝や鰯を使ったり、山では鶏を使ったり、スープに地方色がでる。塩としょうゆで味つけをしたスープにゆで麺を入れるか、スープで麺を直接煮込んで作ります。
スープ煮にするお店では、小麦粉が溶け出してとろんとした味わいに仕上がります。
韓国のあったかうどん
麺が細めなので、讃岐うどんのような腰は感じられず柔らかめで、
あっさりした味つけのスープでするするっと頂く。
日本のうどんだと稲庭うどんを使うとよいかもしれません。
夏に売り出されるざるうどん用の乾麺も細めで近いかも。
讃岐の様に腰のあるうどんが好きな私には麺のコシは物足りなさを感じますが、
スープは飲み干せるほどさっぱりしているのに、だしが効いてじんわりと美味い。
このスープに太いうどんは合わないよなぁと納得です。
キムチと交互に食べたり、いっそのこと入れて味を変えながら食べるのもいいです。
写真はソウルはミョンドンにある有名店、明洞餃子のカルグクス。
店内は混雑しているが、メニューが数種類しかないので回転は早い。
元々「明洞カルグクス」という店名だったのだが、類似店が増えたため改名したそうだ。
韓国の多くの店でそうであるようにご飯とキムチは食べ放題。
ラーメンライスのごとく、炭水化物同士を組み合わせて食べる妙。
麺とご飯を一緒に食べるなんて中国人が怒りそうだが。
麺が全体的にあっさりしているのでスープ感覚といえなくもない。
1月の真冬のソウルで南国からの帰りのトランジットで食べに行きました。
真夏から真冬への究極の気温変化に耐えながら、重ね着でごまかしつつ目指した割に、
「ああ、こんなものだったのか」と少々拍子抜けしたのを憶えています。
氷点下の寒さに慣れない関東育ちの私には、ソウルの冬は身にしみた。
地下鉄駅から店までの間、やばそうになると近くのショッピングセンターで暖まり、
また外に出て店を目指し・・・という不屈の精神で行ったのを思いだします。
カルグクス レシピ リンク
明洞餃子
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