クル쿨は牡蠣、パ파が葱、ジョン죤がお好み焼きを表す韓国語。ジョンはジョンニュファ(煎油花)とも呼ばれ、鉄板に油を引いて焼く韓国の宮廷料理のひとつ。肉、魚介、野菜などに小麦粉、溶き卵にくぐらせ、ごま油で焼いたものを、酢醤油で食べます。
このジョンにネギがたっぷり入った物がパジョン。ゆるめの生地をたっぷりの油でパリッパリに焼いてあり、さくっとした歯触りに瑞々しい葱の香り。これに牡蛎が加わって・・・あぁ幸せな味。
牡蠣たっぷりの葱お好み。美味しいです。
元々卵つけ焼きだったジョンは、時代と共に料理方法が変化します。
卵液の中に小麦粉や米粉などをつなぎとして混ぜ込んだり、すり下ろしたじゃが芋にキムチや魚介類を混ぜて焼くようになりました。
このクルパジョン現代型のジョン。まさにお好み焼きってワケ。
そして、宮廷から南部地方に渡ったジョンは、溶いた粉に材料を混ぜ薄く焼く、チヂミに変化しました。
日本ではチヂミの方が名前が知られていますが、ジョンの変化系。
昔ながらの卵付け焼きは韓定食の一品として食べられることがあります。
さて、写真のクルパジョンのお味はどんなかというと、ゆるめに溶いた小麦粉の生地、たーっぷりの葱。
葱の種類は日本の葱でいうとワケギと白ネギを輪切りにした感じ。
葱の青い部分の歯ごたえと白いところからとろける甘みが最高です。
絶妙の火加減で牡蠣もとろとろ。
そして、食材をつないでいる小麦粉がごま油で香ばしくパリッパリに香ばしく焼けていて、あぁ、ネギがキライでなくてよかったーー!
野菜は葱だけでなくにんじんの千切りも入ります。
あとはほんの少しの唐辛子と、ど真ん中に卵を落として完成です。
しかし、コレが出てきたとき、ぎょえーーーと叫んでしまいました。だって、このお好み直径30センチくらいあるんですよ。ピザかと思うくらいです。
写真の真ん中に広がる卵の大きさで判断してもらえるとわかりやすいと思います。卵の部分の大きさが日本で食べるお好み焼き1人前の大きさです。
嬉しいけど、食べ過ぎ。。。一人旅だと頼みにくいかも(笑)
クルジャンチ
オーナーが牡蠣好きで、牡蠣専門の食堂を作ってしまったんだそう。
地下鉄中央洞駅から30秒ほどの場所にあります。17番出口をでて路地を曲がればすぐ。
昼の方が繁盛するみたいなので、観光客は、夜にゆっくりがいいかもしれません。