サム삼は数字の3、ギョプ겹は層、サル살は肉を表す韓国語。三層肉=脂と肉が交互に層になった三枚肉=バラ肉を指し、豚のバラ肉の焼き肉料理をこう呼びます。
日本の焼き肉の人気メニューは牛カルビですが、韓国では牛肉よりも豚肉の焼き肉の方が一般的。焼き肉を食べに韓国旅行にいく日本人はいささか拍子抜けするかもしれません。
その人気の豚焼き肉の中でも最も高い地位を占めるのがこのサムギョプサル。豚の脂と肉を味わう安くて美味い庶民の味です。
肉の脂を落としながら焼く。豚の焼き肉。
焼き肉に利用される豚バラ肉は、厚さ1センチほどの分厚い物。
これを脂をひたすら落として肉がカリカリになるまで焼きます。
写真では少しわかりにくいですが、石板が斜めに設置されていて、肉から流れ出た脂は一緒に焼いている野菜やキムチが吸収して、脂もうまみもとことん逃がさないで食べる。
肉が焼き上がる頃になるとアガシやアジュンマ(兄さんの時もある)が、取り出したはさみで一口大の食べやすい大きさに切ってくれます。
その肉を、キムチ、ネギなどと共にサンチュ、エゴマの葉などの葉っぱもので包んで食べるのが一般的な食べ方。勿論、そのまま味わってもよい。
ローカルフードなだけにサムギョプサル専門店もたくさんあり、各お店が独自の工夫を怠りません。網焼き、石焼き、鉄板焼きなどの焼き道具を工夫したり、味の違う数種類の付けだれを用意するのは当たり前。
肉を包んで食べる葉っぱを薄いおもちにしたりするところもあります。(トックサムギョプサル。トックは餅を表します。)
特にきなこをまぶしたよもぎ餅で肉を包むんで食べるのが美味しい。
生の葉っぱは葉っぱのえぐみが前に出すぎるところもあり、キムチやたれでバランスを取らないといけないけど、おもちに含まれているヨモギは控えめな爽やかさでちょうどよかった。
他にもワインやハーブにつけ込んだサムギョプサルが登場など、様々な食べ方が出てきています。
また、南部の済州島には、オギョプサルと呼ばれる肉があります。
オー오は数字の5のこと。つまり五枚肉のことです。
豚の脂のうまみが好きな私は是非是非食べてみたい一品です。
豚の三枚肉で作る焼き肉は家でもできます。
豚は牛より値段が安いので、脂が美味しいブランド豚を使う贅沢も有り。
肉とキムチと野菜を用意して、ホットプレートをちょっぴり傾けたら、さあ、焼きましょう!
溝が掘ってあるホットプレートの場合は傾ける必要はありません。
プレートの半分でキムチと野菜、半分で豚肉をどかんと乗せてどうぞ。
サムギョプサルの作り方 ・・・っていうのかな
豚バラ肉の塊 たべたいだけ。
白菜キムチ 200g~
焼いて食べたい野菜を好きなだけ。特にタマネギは豚肉に合います。
サンチュの葉、エゴマの葉。手に入らなければサニーレタスを適量
みそたれ例:配合はお好みで。甘めが好きなら砂糖を加える。
テンジャン(韓国の味噌) 大さじ2
コチュジャン(韓国の辛い味噌) 大さじ1
料理酒 大さじ1
にんにくのすり下ろし 1かけ分
青ねぎのみじん切り 適量
生姜、白ゴマ、ごま油 少々
- 豚バラ肉は8mmくらいの厚さに切って塩胡椒をする。
- ホットプレートに豚肉、キムチ、野菜を載せて焼く。
ホットプレートが平らな場合、脂が流れ落ちるようにすこし傾ける。 - 豚の脂が落ちてカリカリになったらはさみで肉を一口大に切る。
- サンチュやエゴマなどの葉っぱに巻いてお好みの味つけでパクリ!