滷luは直訳するとあんかけとか煮込んだ料理をさします。煮込んだ豚肉をご飯に乗せて食べるそぼろご飯で、安くて早くてうまい、庶民食堂によくあるメニューです。滷ではなく、同じ音の魯を当てることもあります。
肉が高級品だった時代に切落としの安い肉を肉屋から購入し、ネギ、エシャロット、香辛料などを加えて炒めて食べたものが始まりで、甘辛く、濃いめに煮込んであるので、一口でご飯がばくばくと進む。茶碗じゃなくてどんぶりで食べたい。
朝食の定番小丼。ホテルのブッフェでも出てきます。
この料理は滷肉飯という呼び名の他に肉燥飯とも呼ばれます。
燥(乾燥している状態)の肉が乗っているご飯という意味です。
主に台湾南部ではこちらの呼び名が一般的です。
南部では豚肉をみじん切りにして煮込んだ物を肉燥飯。
ぶつ切りにして煮込んだ角煮を乗せの魯肉飯と呼び分けているから。
北部の店でも肉燥飯と呼ぶ場合もありますが、魯肉飯が一般的。
ちなみに魯というのは山東という意味があり、中国の山東省からやってきたの料理とも言われます。
どこでもよく見かける料理なので、味つけは店によって千差万別です。
ニンニクがたっぷり効いた濃いめのタレもあれば、生姜でサッパリ味の店もあり、美味しさも人によって感じ方が異なるでしょう。
台湾は香辛料の使い方も上品なうえ、醤油ベースの味なので日本人にはわかりやすいおいしさです。
大どんぶりは滅多にないのでスープ類、野菜などと合わせて定食風にどうぞ。
傅統魚丸
九イ分の基隆街にある魚のつみれが名物のお店。
魚のつみれスープと魯肉飯が評判で、この二つを定食風に食べる人が多いです。
九イ分自体が観光地でいつも混んでいるので、この店もいつでもお客さんでいっぱいですが、
基本的に開店が早いので席が空いた瞬間にさっと食べればOK。
青魚を使った団子も臭み一つなく、さっぱりしていておいしいですよ。