肉ròuが豚肉、燥zàoが乾燥している状態、飯fànがご飯を指す中国語。つまり汁気のない肉がご飯にのったもの=肉そぼろかけご飯ということで、安くて早くてうまい、庶民食堂によくあるメニューです。
このお店は豚肉を粗びきしたものを使い、醤油、黒砂糖、葱、生姜などと共に煮込んであります。
そぼろはぽろぽろにしすぎず、煮汁が少し残った状態でご飯の上にON!これ、嫌いな日本人いないでしょう。絶対。
ちょっとした小丼的なメニューがうれしい。
肉燥飯と似たものに「魯肉飯(ルーローファン)」なるものがあります。
こちらは中国山東省からやってきた庶民料理で、豚のバラ肉を使って作る場合が多い様です。
ただし、肉の種類で呼名を区別するのは必ずしも正しくありません。
店によっては豚のバラ肉を使って作ったそぼろを肉燥飯と言うし、厳密な区別があるわけではありません。
南部では魯肉飯は豚角煮のせご飯。そぼろに対する角煮だったりします。
味つけも店によって千差万別。
ニンニクがたっぷり効いた濃いめのタレもあれば、生姜でサッパリ味付けた店もあり、店によって味つけはまちまちで、美味しさも店により、人によりそれぞれ感じ方が異なるでしょう。
醤油ベースの味なので豚肉が好きならば日本人には美味しい。
特に関東の甘辛いタレ味が好きな人には美味しいですね。
ちょっとつゆだくなそぼろで、よそ行きの味ではなく、気軽な味です。
ちょっと小腹がすいた時には小椀を一つ。がっつり食べたい時は大椀と、量も選べて、台湾の小吃はホントにうらやましい限り。
小椀はご飯茶碗に軽く一杯くらいの量なのでスープとご飯、茹で野菜という組み合わせで頼めば、軽い定食になってしまいます。
こんなに安くて早くてうまい吉野屋的なごはんがいっぱいあるのに、台湾に吉野家が進出できたのが不思議でたまらないです。(だって吉野屋高くない?)
再発号
台南市民権路二段71号 06-2223577
台湾風のこってりした味の粽が食べられるお店。
煮汁がずぶずぶとつゆだく状態で「え?これが粽?」とびっくりした。とっても美味しいです。
なんと清朝が統治していた時代からある老舗のお店で、清朝時代、日本統治時代、戦後の光復を経て現在まで営業している。
台湾でここまで歴史があるお店はとても珍しいと思います。
それだけうまいってことです。
兩喜號魷魚羹
台北市廣州街245號 tel:02-2308-7332 9:30-24:00
観光地としても有名な龍山寺のすぐ近くにある80年の歴史のある店。屋台から発祥したお店で、いかのとろみスープ魷魚羹が名物です。
スープと合わせて茹でた青菜、ご飯もしくは麺を注文すれば定食の完成!龍山寺観光の際にどうぞ。