マサラmasalaはスパイスミックス、アンダandaは卵を指すヒンディ語。無理矢理ヒンディ語で料理名を書きましたが、卵をエッグと英語で呼ぶのと共に、オムレツも外来語の呼び名がそのまま定着しています。
オムレツを焼くときに小口切りにした唐辛子や玉葱、ほんのちょっとスパイスを混ぜ込んでいるのがインド風。見た目は洋食のオムレツと変わりませんが、唐辛子の辛味が効いていて後味が強烈です。
旅行者は街角のエッグスタンドなど食べられます。
ちょっと唐辛子をきかせたオムレツ。辛うま。
インドではヒンドゥ教徒の2割強、ジャイナ教徒などが菜食主義者です。
完全なベジタリアンの人は卵を食べることはありませんが、完全に野菜しか食べないという徹底的な菜食主義者もいる一方で、単純に動物の「肉」だけを食べず、魚や卵は肉食に含めない考え方や、卵は卵でも有精卵はアウトで無精卵はセーフという主義もあるため、卵料理は比較的どこででも食べられている印象です。
また、肉に比べて安価で手軽に食べられるのも理由の一つか、インド中のあちこちで、卵を山積みにした屋台を見かけます。
食べられる料理はその屋台が準備している食材や機材によって様々。
オムレツから、ブレッドオムレツ、ゆで卵、エッグバジ、エッグパラタ、エッグヌードルにエッグサンドイッチとあらゆる卵料理に対応します。
ブレッドオムレツというのは玉子焼きで食パンを包み込んだもので、玉葱、唐辛子、トマトなどの具を入れて味付けした溶き卵をフライパンに広げた後に食パンをおいて一緒に焼いた物で、フレンチトーストの様な、オムレツを挟んだサンドイッチのような代物です。
チーズブレッドオムレツなら中にチーズを挟むのかと思ったら、チーズトーストとオムレツ添えになって、なんともがっかり。
写真右下のふわふわパン(一般的にパンはパオと呼ばれている)のサンドイッチはゆで卵と野菜たっぷりのサンドイッチです。
ふわふわで甘めのパンを七輪で香ばしくトーストしたものに、ゆで卵とたっぷりの野菜(キュウリ、トマト、にんじん、玉葱)を挟み、さらに数種類のソースをかけて完成です。
サンドイッチを頼む人もいれば、パンをトーストしてもらい、ゆで卵を別に持ち帰る人もいました。
日本のパンのように砂糖が入って甘めのパンだったので、そのまま食べても美味しいからと、パンだけを多めに購入していくサラリーマン風の青年もいました。
バジというのは野菜の総菜のことです。
屋台でおなじみのパオパジにゆで卵を添えたりするんだろうと推測します。
卵屋台は最近の流行みたいなので、卵好きな方はどうぞ。
たぶん、わがままいろいろ聞いてくれますよ。(唐辛子いらない!とか。)
カジュラホ エッグコーナー
インド カジュラホの広場にある屋台街
世界遺産の西群寺院近くのジェインテンプルロードにある屋台街。
卵屋台の他にも、サモサ、ドーサなどの軽食からジュース屋台、
本格的な食事ができる屋台までが並んでいます。
テーブルを用意している屋台もあるのでその場で食べることもできる。
コルカタのエッグスタンド
コルカタ パークストリート
コルカタはビジネスマンがたくさんいるので彼らを目当てにした
軽食屋台は至る所で見つけることができます。
こちらのエッグスタンドはパン屋さんから焼きたてのパンを買って
持ってきたような美味しそうなパンだったので足が止まった。
お父さんがガリガリに痩せているのに手伝っている男の子が
ぷっくりと肥満気味だったのが若干気になりましたけど。