カルネcarneが肉、セルドcerdoは豚。カスエラcazuelaは浅めの鍋を指すスペイン語。キューバでは肉料理は基本的に料理のパターンが決まっていて、塩を振った後、オレガノなどのスパイスで少し風味を付け、ニンニクとオレンジなどの酸味を加えたソースで全体の味つけをします。
左の写真は肉を山盛りに盛りつけるためモントゥーノmontuno=山盛りという言い方をすることも。
ジャガイモ、ユカなど芋類を付け合せるのが定番です。
豚肉のソテー。シンプルにいただく。
キューバ人はスパイシー(辛い)のがとっても苦手。辛い物を食べるとおなかを壊すと信じている人も多く、辛味がある料理には出会いません。
最も定番の味つけは塩とニンニクをたっぷり使ったソース。
レモンやオレンジジュースと絡めてあるのでニンニクの味は濃いけど臭いはそれほど気になりません。
オレガノやクミンが入る場合もあるけど、ベースの味は塩です。
レストランに入るとタバスコをおいてある場合もありますが、どちらかというとお隣メキシコからの観光客向けではないかと推察する。
そして、このニンニクソースでない場合は、大概ケチャップベースの甘酸っぱいアグリドルチェソースsalsa agridulce。
肉の種類は、牛、豚、鶏。ソースがニンニクかケチャップというのがパターン化していて、それ以上の味の変化が意外となく、ながーくキューバにいると料理に飽きが来るともいわれます。
1~2週間の滞在で一通りの家庭の味を堪能できるので、旅行者はちょうど良いかも。
カサ・パティクール(いわゆる民宿)では「何が食べたい?」と聞かれることが多いので、遠慮せず料理法をリクエストするのが飽きずにいられるコツですね。
ローストポークのように調理時間が長かったり、下準備がいるものでなければダイジョブです。
素材だけをリクエストすると宿を変わるたびに同じ味つけになる可能性があるのでご留意アレ。