ガイドブックなどでは「トルコ風ラビオリ」なんていう訳し方をされるこの料理。
さすがシルクロードとヨーロッパの間にある国という感じで、パスタと中華の粉食の中間を行っている料理です。名前がマントウっていうのも食のつながりを感じます。
小麦粉を練って作った皮に肉餡をちびちびちびちび包んだものをゆでてにんにくヨーグルトをかけて食べる。さすがヨーグルト発祥の国。
トルコの餃子のようなラビオリのような料理。
この料理は羊の挽肉をベースにした具を小麦粉を練った小さなパスタに包むためラビオリと訳されることが多いですが、はっきり言って食感は水餃子です。
豚肉ベースのジューシーな餃子を食べ慣れている我々東アジア人にすると、「何も餃子をヨーグルトで食べなくても・・・」という感覚。
慣れるとやみつきになるらしいですけども・・・。
ヨーグルトの発祥の地トルコでは、ヨーグルトの食べ方が多種多彩。
我々には考えつかないような食べ方も多いです。
ご飯やおかずにかけたりして食べるのは、ヨーグルト=デザートの我々には衝撃です。
(そういえばシュリナーガルのインド人家族もご飯にヨーグルトをかけていた。カレーではなく、ご飯に!)
トルコ料理通の方に言わせると日本で売られているヨーグルトは味が違うそうですが、
この料理はヨーグルトの味以前の問題で、我々には食べ慣れない味わいです。
好みの味ではなかったらヨーグルトソースなしでトマトソースで食べれば問題ないので、
ちびちびっとマントウを作って見るのも手です。
好みじゃなかったら、ヨーグルトはサラダのソースにしちゃえばいいんです。はい。
マントウの作り方
皮:小麦粉400cc、卵1個、水100cc、塩 適量
具:牛挽肉100g、タマネギのみじん切り1/2個、塩・胡椒適量
ソース:ヨーグルト400cc、すり下ろしニンニク1かけ分
唐辛子バターソース:バター大さじ2、唐辛子の粉 小さじ1/2
(その他、トマトソースをかける場合も)
- まず皮を作ります。小麦粉、塩を混ぜ、水、卵を加えてよくこね、ラップをして1時間寝かせる。
- 生地を寝かせている間にソースと餡を作ります。
ヨーグルトにすり下ろしニンニクを混ぜてヨーグルトソースを作る。 - 挽肉とタマネギをよく混ぜ、塩胡椒で味を調えて、餡を作る。
- 1時間後、寝かせた生地を打ち粉をした台の上で2,3ミリの厚さに伸ばし、4×4cmの正方形に切って皮を作る。
- 餡を皮で包みます。真ん中に具を少し乗せて皮の四隅の角をあわせてぎゅっとつまむような形にする。ほんの少しずつ包む方が手が込んでいてトルコ的には◎なのだそう。
- 鍋に湯を沸かし、沸騰したら5を入れる。再沸騰したら弱火にして5分ほど茹でる。
- フライパンにバターを溶かし、唐辛子を入れて混ぜバターソースを作る。
- マントウが浮いてきたらざるに上げて水を切り、皿に盛りつける。
- ヨーグルトソース、唐辛子ソース(トマトソースでも可)をかけ、パセリを散らしたらできあがり。
以外と簡単なトルコのお袋の味。でも根気のない私はちびちびと小さく包むのは続かなそう・・・。
レシピを見て頂けるとわかると思いますが、これを酢醤油で食べたら完璧牛肉の水餃子です。
食文化の変遷って面白いですねぇ。