![客家文笋 kè jiā wén sǔn [客家風筍炒め]](https://w-foods.com/wp-content/uploads/2012/03/P1200865wp-800x300.jpg)
客家文笋 kè jiā wén sǔn [客家風筍炒め]
客家kejiaとは中国北部から戦乱を逃れて南下してきた漢民族。笋sunは日本の漢字になおすと筍のことで、文筍とは筍の種類を指すと思われます。(※現在、未確認。)
ほりたての新たけのこを漬け物と一緒に炒めた料理で、新たけのこ特有のみずみずしさと漬け物の酸味のお陰で炒めてあるのに油っぽさをみじんも感じません。
シャクシャクとした歯ごたえが心地よく、まさに春ならではの旬の味といった料理です。
客家人は戦渦を逃れるために華北から集団大移動を繰り返したため、
客家人の食べ物は携帯に便利で日持ちがよく、塩分や脂肪分が多く、
味付けが濃いのが特徴。漬物が利用されるのもそのためです。
漬け物をそのままご飯の上にのっけてかき込んだりもできますが、
別の食材と組み合わせれば調味料代わりにもなります。
酸菜と合わせた筍も旬の間は生で炒めて食べますが、
余ったものは干して干し筍にするのです。
最も現代は冷蔵庫の普及や食品保存技術の発展しているので、
従来の目的のみならず、観光目的もあると思います。
特に中国華南地方では客家民族の土楼が世界遺産にもなり、
訪れた観光客に「名物料理」として客家食を振る舞うからです。
茸や山菜は干したのを観光客に売って現金収入にも当ててます。
私は日本人なので、「これ木の芽味噌で食べたい」って思ったけど、
でもこれが客家風の食文化なんでしょうね。
漬け物の酸味と合わせるとえぐみが消えたりするのかも。
旬の香りがして美味しかったです。
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