
カティ・ロール khati roll [ロティロール]
カティkhatiはベンガル地方の言葉で竹串、ロールrollは英語から着た言葉でそのまま巻いた物のこと。インドの主食の一つである平べったいパン、チャパティやパラタに具をのせて巻いた軽食のことで、コルカタのお店で発祥したローカルフード。
カティ(竹串)という名称からわかるようにオリジナルは串焼きの肉を巻き込んで食べたのが始まりのようですが、結構何でもありで、肉や炒めた野菜などをのっけてぐるぐる巻きにして食べます。店によってはメニューでは”中華”に分類されていることもあり、春巻きのインド版のつもりかどうか。とにかく中身の味はその店によって違うから、味は食べてからのお楽しみかな~。
この料理の発祥のお店と言われるのがコルカタのNisam’sという
レストランです。
ニザムはムガール料理を出すお店で、ケバブなどもメニューに並ぶ。
そのケバブを忙しい人でも食べられるようにパラタで巻いたのが始まり。
サンドイッチ伯爵のサンドイッチと似たようなものですかね。
さらに時代を経て、ケバブを焼いていた金串を竹製に替えたことから
竹串で焼いた肉を平パンで巻いたことから、カティ(竹串)・ロールと
いう名称になりました。
お店が人気になり注文が増えるに連れ、重い金串を使うのを止め
軽い竹製に変更したそう。名前の方が料理よりずっと後に付いたとか。
タンドールで焼くから日本の竹串のように短くはないでしょうね。
(見たことないんで憶測です。)
カティロールは長いことこのお店の名物でしたが、インド中に広がり、
さらに肉のみならずベジタリアン向けの野菜入りも登場します。
ニザムのカティロールは包んだ後に油で揚げてあるようですが、
揚げずにラップサンド風にしたものをよく見かけました。
冒頭はインド中華風で玉葱とパニールのケチャップ炒め。
チリチキンのチキンの代わりにパニールを入れた感じ。
日本風中華のエビチリの味が好きなら大丈夫な感じ。
(店によって何が入ってるかわかりませんけど。)
ここまで来ると名称の「竹串」なんて全く関係なくなりますね。
インド風ファストフード店や駅、空港、普通のレストランに至るまで
スナックの分類としておいてあることがあるのでお試しください。
ただし、揚げてあったり、巻いてあるだけだったり、
チャパティだったり、パラタだったり、味や形態にはばらつきがあります。
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