モモmomoは挽肉や野菜などを小麦粉でできた生地で包んで蒸したり揚げたりした食べ物で、チベット料理です。日本ではチベット風餃子と呼ぶ人が多いのですが、肉まん風だったり、小籠包風だったり、形は様々です。
インド北部はヒマラヤ山脈が広がり、その山を越えるとチベットです。チベットからの亡命者が多く住んでいるため、北インドを中心にチベット料理を食べることができます。ヤク代わりに使われるのはマトンやチキン。ベジタリアン向けに野菜だけの餃子もアリ。インド料理に飽きた時に意外と重宝する料理です。
モモって果物じゃないよ。ネパールやチベットの点心なの。
チベット料理は特にインド北部やチベット族居住区などで食べられます。
かつてチベット料理は味つけが薄く、うまみが足りない印象でしたが、インドやネパールで食べるモモは意外と美味しい。
スパイスや調味料が豊富に手にはいるからかなとと想像しております。
そして、インド風というか、ターメリックが入っていたりして、日本人の言い方にすれば、「カレー味」の場合もある。
チベット料理の中で、特に日本人の口に合うのはこのモモ。
(麺類はコシがなく、だしが今ひとつで物足りないことが多い。)
スチームモモはあっさりしているので、皮がおいしくないと、なんだかもっさりした味になりますが、その点フライドモモは例え皮が今ひとつでも油で揚げてあるので、カリカリとした食感と油のうまみで味がごまかされて、まあまあ行けます。
さらに辛いチリソースで食べれば、味わいも変化します。
(※圧倒的にシンプルな塩系の味つけの方が多いです。)
またインドではベジタリアンが多いため、ベジモモも一般的。
野菜のみの場合もありますが、それにパニール(チーズ)が加わると、さっぱりした味わいにかすかにコクが出て、おいしいです。
インドで肉と言えば一般的に肉はマトンかチキンです。
ちなみに豚肉を食べる地方は非常に限定されているため、チベット人が多く住んでいる北では豚肉を見かけたことはないです。
肉入りのモモでも豚肉のようなジューシーな味わいはなく、場合によっては肉入りよりも野菜のみの方がおいしい時もあります。
これは頼んだ店によって変わるので、一概になんともいえません。
野菜のみでもおいしい店もあれば、物足りない味の店もありますし。
さらにインドではヤギ肉もマトンというのでご承知おきを。たまにメニューにゴートと書いてあることもないことはない。でもまれです。
コルカタなど屋台料理としてモモが定着している町もあります。
サラリーマンやOLが道ばたの屋台で立ち食いしているのです。
店主はチベット人ではなくインド人だったりするからすごい。
チベット料理は基本的に粉モノ。
料理のバリエーションも少なくモモやトゥクパくらいですが、それでも毎日カレーを食べ続けるのに比べれば飽きが来ないかも。
酢醤油で食べるスタイルとはまた違いますが、チャレンジしてみて。
おいしいお店にあたるとうれしいですよ。是非、お試しください。
(最近は葉っぱのお皿で出してくれるお店は減りました。時代の変化ですが、さみしいですね。)
ブッダガヤでは仏教徒の巡礼シーズンに臨時屋台が出る。
インド人が経営しているお店も半分くらいあるけど、チベット人が経営しているお店に吸い込まれます。
これはベジタブルパニールモモ屋さん。
お茶はバター茶でした。
チベタンキッチン The Tibetan Kitchen
住所:Fort Road, Leh India
電話: +91 84929 11940
営業時間:12:00~23:00
ラダックでチベット料理を食べるなら間違いないレストラン。
いつも観光客で混んでいるので注意が必要です。
ここのモモは皮が薄くもっちりしているので、スチームモモにしたときに他の店との差がよくわかります。
ただ、訪問日が半月にぶち当たり、酒、肉不可だったので、何を食べても全部同じ味だったのががっかり。
(なぜなら全部基本の餡がベジ&チーズだったから。)肉系のモモとか食べたかった~。