カリkariといえば世界共通語になりつつあるスパイス煮込み、カレー。プダックpudakはササック族の言葉で椰子のことをいうそうで、ヤシの幹の先端の柔らかいところを収穫し、ココナッツミルクとターメリックで煮込んだ料理です。
具は見た目も食感もタケノコにそっくりのヤシの穂先のみ。味つけもココナッツミルクとターメリック、塩くらいで、カレーというよりスープに近い。
レストランではなかなかお目にかかれない美味しい料理です。
筍みたいな食感が美味しい椰子の穂先のカレー。
この料理、実はロンボク島のとあるご家庭のお坊ちゃんの割礼の儀式の宴会料理のひとつとして頂きました。
ヤシは穂先に近い方ほど柔らかで、タケノコに食感が似ていますが、幹に近い方は、たまに繊維質が多く、ブヨブヨした箇所もあります。
タケノコは成長しすぎると固くて食べれた物じゃないけど、成長しきったヤシでも先端だと柔らかいとはなかなか侮れません。先端の何センチのところで切り取るかがポイントなんでしょうね。
ヤシのさっくりとした食感とミルキーだけどサッパリした優しい味でこの皿だけでお代りしたくなりました。
ちなみに近所の主婦たちが総出で料理をばんばん作っていましたが、大鍋でどどーんと大量に作れる煮込み料理が何種類もあって、肉系はトマトベース、野菜系はココナッツベースのサッパリ味でした。
ロンボク島=辛い料理というすり込みがある旅行者は驚くかも。
(ロンボクというのがジャワ語で唐辛子を意味する。)
ところで肝心の主役のボクは、次々と集まる珍客にとまどい、さらに時々、ナニが傷むのか、べそをかいていました。
右手にはしっかりとお菓子の袋を握りしめており、3歳のちいちゃい子供には理解しがたい体験だろうなぁ。
正装していて超かわいかったけど♪