インドネシア

サテ・アヤム・クリッ sate ayam kulit [鶏皮の串焼き]

サテ・アヤム・クリッ sate ayam kulit [鶏皮の串焼き]
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サテsateは串焼き、アヤムayamが鶏肉。クリッkulitは肌=皮で鶏皮の串焼きです。
インドネシアの焼き鳥は日本の焼き鳥に比べ、串に刺してある肉片は小さく、日本の半分くらいの大きさで、さらに串が細長いものが多いです。また、肉も細切れではなく、串刺しにする大きさの細長い塊が1本の串にさしてあることが多いです。
地方により味つけは異なりますが、複雑な香辛料が混ざった黒いピーナッツソースのマドゥラ風サテが最もポピュラーです。

サテ・アヤム・クリッ 鶏皮の串焼きサテ・アヤム・クリッ 鶏皮の串焼き

インドネシア風の焼き鳥。島によってはちょっと甘過ぎに感じることも。

サテ・アヤム 焼き鳥サテ・アヤム 焼き鳥

マドゥラ風のサテの焼き方は塩を振って炭火焼きにしたもの。
これに甘い醤油ケチャップマニスに、ピーナッツや香辛料をすり潰したものを混ぜたソースをかけて食べます。
 
マドゥラはジャワ島の東、バリ島の北西に位置する島国です。
各地のサテを営んでいるのはマドゥラ人のことが多いそうで、外国人にはサテ=ピーナッツソースというイメージがつきやすいかも。

ブンクスのサテ・アヤム 持ち帰りの焼き鳥ブンクスのサテ・アヤム 持ち帰りの焼き鳥

ジャワ島では砂糖の量が多くて日本人には甘味が強すぎます。ピーナッツの食感が残ったピーナッツバターみたいな味なのです。
バリ島では日本の焼き鳥のタレと醤油と砂糖の塩梅が似ています。各地で各地の人たちの好みの味に変化して定着しているようです。
 
店によってはピーナッツソースを別添えで出してくれることもあり、ソースを付けずにそのままいただくこともできます。

サテアヤム バリサテアヤム バリ

冒頭の鶏皮焼きと右上の焼き鳥の串はソースが別添えです。
ジャカルタの店なので醤油が少なめで甘く色が薄い。
 
また肉にすり潰した香辛料をまぶし付けおきして焼くサテサテや、甘醤油ダレで焼いただけのサテなど味つけは千差万別です。

サテ・アヤム 焼き鳥サテ・アヤム 焼き鳥

バリ島では、ミンチ肉を串に巻いてから焼くリリットと呼ばれるつくねのサテもあります。(この場合、豚、牛、魚が定番。)
マドゥラ風のサテ専門店ではヤギ肉の串焼きが売りのこともある。

日本でも焼鳥屋なのに豚肉の串焼きをだす地方もありますし、部位も味つけも千差万別です。
いろいろ食べてお好みの味を見つけたいですね。

サテ・アヤムの作り方

材料:

鶏胸肉 8枚
醤油 大さじ2
レモン汁 大さじ2
ごま油 大さじ2

ピーナッツだれ
サラダ油 大さじ2
赤唐辛子 3本
ニンニク 3かけ
無塩ピーナッツ 1と1/3カップ
塩 小さじ1/2
砂糖 大さじ3
お湯 250ml

  1. 鶏胸肉を幅2センチ、長さ10センチ程度に切り分け串に刺す。
  2. ピーナッツソースの材料をフードプロセッサーにかけ、混ぜ合わせてソースを作る。
  3. 醤油、レモン汁、ごま油を混ぜ、鶏肉に揉み込み下味を付ける。
  4. 鶏肉を炭火またはホットプレートで火が通るまで焼く。
  5. 4にピーナッツソースを添えてできあがり。