コドックkodokがカエル、アサムasamが酸っぱい、マニスmanisが甘いという意味のインドネシア語。いわゆる中華料理のスイート&サワーソース、甘酢炒めです。
足を太股の付け根からぶつ切りにした蛙をフリッターにしパイナップルや玉葱などと一緒に炒め、甘酢を絡めたものです。
インドネシア中華で使われる甘酢あんはケチャップを用いたものが普通で、べたっとした甘味がありますが、どこの店でも似たような味で想像通りの物が食べられます。
インドネシアもカエルを食べる。
意外と認識していませんがインドネシアは世界最大のイスラム教国。
2億人の人口の約9割がイスラム教徒です。
宗教的に豚の食禁忌のないバリ島やジャカルタなどの都市でを除くとインドネシアでは豚肉自体があまり売られていません。
したがって中華屋でも豚肉料理を提供する店は多くありません。
(中華は豚肉の脂の甘味がうまいのに~。と個人的に思う。)
またイスラム教ではカエルなどの両生類の食用も禁じているためカエルが食べられる=やっぱり華僑系の中華料理やになります。
カエルはよく鶏肉みたいと表現されますが、鶏よりもずっと柔らかい。
脂肪分が少ないので柔らかく煮込んだ鶏ササミという感じです。
カエルはしなやかな筋肉をもってるのだなぁと変に関心してしまう。
骨も一緒にぶつ切りにしてあるので、中骨をつーっと引き抜きながら骨の周りの肉をこそげるように食べねばなりません。
それほど太くはないのでバリバリ骨までいけるかもしんないけども。
ただせっかくの唐揚げがソースと絡んで衣がふやけてしまうし、ケチャップソースのべたっとした甘さが勝ってしまうので、カエルを味わいたいならば、シンプルに唐揚げが美味しいかも。
今回はスイート&サワーが先に来ていたので、「何の甘酢あんかけを食べようかな?」というチョイスでした。
(この店は他にも魚、海老、鶏、ハト、牛、豆腐が選べました。)
また材料だけでなく調理法も選べるので、例えばカエルのマヨネーズ炒めやオイスターソース炒めなども食べられます。
カエルを味わうというより豚肉が使えないから作ってみたとか?
勿論、シンプルなコドック・ゴレン(カエルの唐揚げ)もあるので、カエルを味わいたいなら唐揚げをチョイスしてみては?
付け合わせのソースはサンバルかケチャップになりますけども。
レストラン ニュー バルセロナ
Jl. Said Peritah , Ambon, maluku
マルク諸島の州都アンボンにある中華料理やさん。
周りは電気街で大型テレビなどを売る店がならんでいます。
見た感じは地味な食堂ですが、食材の数が豊富で、いか、海老、牛など好みの食材を調理法を指定して注文する。
(メニューは食材ごとに別れているが調理方法は同じ。)
ビールもおいてます。