![トォゲ・カー・イカン・アシン tauge cah ikan asin [もやしと干し魚の炒め物]](https://w-foods.com/wp-content/uploads/2011/02/P1160056wp-800x300.jpg)
トォゲ・カー・イカン・アシン tauge cah ikan asin [もやしと干し魚の炒め物]
トォゲtaugeはもやし、イカンikanが魚、アシンasinがしょっぱいという意味。カーcahは子供という意味とwith ソースという意味がありますが、今回の使い方は後者だと思われます。
魚を塩漬けにして干した魚を塩抜きせずにもやしと一緒に炒めたインドネシア風中華料理。干し魚の塩分はかなり強めのため、それが炒め物の調味料代わりになります。
魚ひとかけに対し、もやしたっぷりで口に入れるのがバランス良くて美味しいです。
インドネシアは広大な海に囲まれているため魚をよく食べます。
ところがどこの地域でも新鮮な魚が食べられるわけではなく、
食品を保存するために様々な方法が取られている。
煙でいぶして薫製や半薫製にするほか、干物も作られます。
日本の干物に比べて塩分濃度がとても濃く、魚の重さに対して、
20~30%もの塩を使うそうで、一切れでご飯が山盛り食べられる。
スーパーや市場に行くと淡水魚、海水魚を含め、いろんな種類の
イカン・アシンが並んでいるのを見ることができます。
イカンアシンは焼いたり、揚げたりしてそのまま食べる他、
この料理の様に調味料的な使われ方をすることもあります。
この料理はもやしを魚のうまみと塩分で食べさせる調理法ですが、
マルク諸島の州都アンボンでは、塩出しした干し魚をフレーク状に裂いて
野菜と和えた郷土料理があります。
味の濃い料理が多いインドネシアでは、びっくりするくらいにサッパリ。
香辛料も入らず、油も使わず、素材のうまさだけで勝負という感じ。
レモンの酸味もちょうど良くて、もう絶品です!
ちなみに中国野菜のもやしは名称も中国語のもやし(豆芽ドゥヤァ)から
変化した物のようです。(なんだか音が似てもにつかない気がするんだけど。)
インドネシア中華というと味の素たっぷりの塩胡椒炒めか、トマトケチャップ味が多いけど、
こんなサッパリしたものもあるんだなぁと出会った時に感動しました。
塩魚の味が濃いので味の素の助けがいらないですね。(使ってたりして。)
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