クエ・ティアウkue tiawはお米でできたきしめんのような幅広い麺、クアkuahはあんかけを指す言葉。野菜と肉などの具がたっぷり入った炒め物にとろみをつけ、茹でた麺にかけてあります。
麺料理は食事と食事の間に食べる軽食のひとつで、そこいらの大衆食堂でよく食べられます。
味の濃いインドネシア料理に飽きた時にサッパリと中華系の味で舌をリフレッシュするのにちょうど良いです。
易しい味で食べやすい。お昼などに重宝します。
右上の写真はミー・ティアウ・ゴレン。小麦の幅広麺の焼きそばです。
右したの写真はクエ・ティアウ・ゴレン。米の幅広麺版です。
ミーゴレンは細い中華麺(多くはインスタント)の焼きそばですが、こちらはこの幅広い麺を使って作るとこんな感じ。
麺が太いので濃いめの味つけやあんかけなどにするとしっかりと麺に味がからんで美味しくなります。
元々麺料理は中国が発祥なこともあり名称も中国語から来ていると想像できます。
中華麺のを指す麺(ミエン)と細長い形状を条(ティアオ)が変化してミーティアウとなったのは想像に難くありません。
インドネシアでは小麦の麺を使わなくてもミーティアウと呼ぶ場合もあるみたいですが。
クエkueというのはインドネシア語でクッキーやケーキなどお菓子を指す言葉。
主食はあくまでも米でありご飯粒を食べることで、麺やパンは間食の部類に入るので、おやつとか軽食という意味でクエという言葉が使われるのでしょうかね。
(となるとタイでの麺の総称クイティオもこの辺りから来ているのかな?)
細長いという意味の中国語とインドネシア語が合体してできた言葉みたいですね。
日本でも新しく外から入ってきた料理や食材は外国語のままで定着することがありますが、どこの国でも同じというか、麺ひとつで日本も含めアジアは中国文化の影響が大きいと思いました。