ケラン계란はタマゴ、チム찜は蒸すという意味の韓国語。
溶き卵とだしを合わせ、人参や葱などをみじん切りにして混ぜ、土鍋に入れて直接火に掛けて作るもので、蒸す調理法と焼く料理法が合わさったような不思議な作り方の料理です。
日本の茶碗蒸しはスが立たないように慎重に火加減を調整しますが、韓国の料理法はスが立って当たり前で、逆に空気がタマゴ液に入り込むことを利用してふわふわに仕上げます。
食卓に鮮やかな彩りも加え、見た目にも楽しいサイドメニューです。
ふわふわオムレツ。冷たくなったらしぼみます。
ケランチムの作り方は、簡単という声が多いのですが、そのふわふわ感を出すためにはそれなりのテクニックが必要。
割りほぐしたタマゴに冷めただし汁、野菜を加え、塩味を付け、後は一人用のチゲナベに入れてかき混ぜながら焼くだけ。
でもそのかき混ぜ方と火加減で仕上がりが全く違ってしまう。
また、かき混ぜずに蓋をして蒸すやり方もあり、その場合は空気が混ぜ込まれたふわふわ感は余りありません。
1本の箸を使って鍋肌を沿ようにくるくるくるとかき回していくと、みるみるうちにタマゴ液がぶわっとふくらみ、ふーわふわのスフレ状に。
ただし、中の空気が膨張しているからふわふわなので、冷めるとしぼんでしまうのが惜しい!(食感のふわふわは変わりません)。
ちなみにこのケランチムは注文したものではなく、食事のサイドメニューとして出てきた物です。
安価で派手な料理なので、食事が楽しくなりましたよ。
家族会館(カジョクフェガン)
完山区中央洞3街80番地 tel 063-284-2884〜0982
1階にスーパーがあり、奥の階段で二階にあがります。全州では有名なお店で、モーテルのお兄ちゃんにも薦められた。ビピンパブ専門ではなく、地元民は焼き肉を食べている人も多い。
韓国人のカップルも一眼レフカメラでビビンバの写真を撮っており、ローカルも全州ビピンパブを食べに来る物なのですね。
ケランチムは、メイン料理の付け合わせのおかずの一つです。