ニョニャとは華人男性とマレー人女性が混血により、生まれた子孫(プラナカン)のうち、女性を指します。カリ・アヤムは鶏肉のカレー煮込み。ニョニャ風のチキンカレーです。
すり下ろした玉葱と生姜にウコン、フェンネルなどのスパイスを加え、鶏肉と炒め煮にしてあります。ココナッツミルクがたっぷり入って全体に甘いのが特徴です。
スパイスと一緒にエビペーストも炒めるのでエビのうまみも加わって味わい深いのですが、甘さで好みが分かれる気がします。私はもちっと甘さが弱い方が好み。
甘味が強いマレーシア独特のカレー。
写真はマラッカにあるとありニョニャ料理屋で撮った物。
ニョニャ料理はマレー料理を基本として中華のテイストが入った物で、それこそ各家庭で全くレシピが異なるそうです。
特にスパイス煮込みともなれば味は作り手によって千差万別。
ただ、マレー系料理は全体にココナッツミルクが入っていて甘めに仕上がっていることが多いと思います。
これを茹でた麺やご飯にぶっかけて食べる。
水気もあって蓋飯(中華のぶっかけめし)にするのにぴったりですね。
プラナカンの父ちゃんたちは絶対にやっていたと思いますね、私。
現在、ぼけた写真しか残っていないため、記事にはしませんが、右写真の緑色の物体は空芯菜炒めです。
中華風の空芯菜炒めはニンニクと白湯スープであっさり仕上げますが、ニョニャ風になるとブラチャンと呼ばれるオキアミのペーストや唐辛子を使ったスパイシーな味になります。
お隣のタイのニンニク、唐辛子にタオチオ(豆味噌)で仕上げる味とも全く違って、なかなか面白いものです。
チキン、青菜とこれだけ味が濃いのに豆腐スープはクリアなあっさり系。
こっちはどちらかというと中華のテイストの方が強いみたいですね。
いずれにせよニョニャ料理は家庭料理なので店によっても味は全く異なるようです。
マラッカも観光客向けのニョニャ料理レストランが増えているようですので、
味比べしてみると面白いかも。
(とにかくカメラの調子が悪く何度取り直してもピントが合わなかったため、
マレーシア再訪した際にでもまた取り直してきます。)