富貴gu guiはお金持ち、蝦球xia qiuは蝦の団子を指す中国語。北京料理では文字通り蝦のすり身を団子にして味つけをした後、細切りジャガイモの衣を付けてカラリと揚げた豪華な「富贵虾球」がありますが、これはもっとシンプル。殻を剥いて開いた海老に衣を付けて揚げた物。揚げる時に海老が身を縮めてくるりと丸い球状になるので蝦球。マヨネーズソースがかかっているのが一般的です。
家庭で作るエビフライの様ですが、衣がいくぶんさっくりと軽く、味つけもマヨネーズなので日本人の誰にも口に合う料理です。
エビマヨ。中華でも定番。
この料理は見た目通り、想像通りの味です。
エビフライをマヨネーズで食べる。ただそれだけです。
富貴とつくときは素材の外側に何かがまとわれていたり、少し手の込んだ調理法で豪華にしてある物に使う様です。
例えば富貴火腿といえばハムを砂糖や蜂蜜の甘い汁を煮込み、塩分を抜き、甘く味つけをしたもので湖南料理です。
この写真のお店はマヨネーズをフライにかけただけですが、お店によってフリッター風の衣を使い、マヨネーズソースをたっぷり絡めることもあります。
ちなみに富貴蝦と言えば香港では蝦蛄を富貴蝦とも呼びます。
漢字だけを見れば蝦蛄の団子という訳もできなくはないですが、蝦蛄は味が野性的で団子にしても美味しくなさそうです。
中華料理での一般的な蝦蛄の調理法はやはり茹でて食べたり、ニンニクたっぷりの衣で揚げたりするのが一般的です。
海鴻飯店
屏東県萬巒郷民和路16号
国鉄潮州駅からバスで10分、屏東駅からは30分ほど。
客家系の民族の居住地があり町一帯が萬巒猪脚街と名付けられるほど豚足の醤油煮込みで有名な町です。豚足の店の他、客家の餅菓子や薬草酒などを売るお店、客家の伝統的な寺院などが見られる独特の町です。
海鴻飯店は豚足煮込み元祖のお店で、付近に3店舗あり、大通り沿いの小さい工場で一人の兄さんが20個の大鍋で常に大量の豚足を煮込み続けてます。アレが売れちゃうんだからスゴイ。