![涼拌羊肚 liáng bàn yáng dù [山羊の胃袋の和え物]](https://w-foods.com/wp-content/uploads/2012/02/P1200442wp-800x300.jpg)
涼拌羊肚 liáng bàn yáng dù [山羊の胃袋の和え物]
涼拌liang banは冷菜のこと。肚duは腹のことで、羊の腹の部分。この場合は胃袋のことです。
羊の胃袋などの内臓を茹でた物をキュウリと一緒に酢、唐辛子、針生姜、砂糖、醤油で調味した物。内臓のシコシコとした食感とキュウリのみずみずしさが甘酸っぱい味つけにマッチする。
日本でもイカとキュウリを三杯酢で食べたりしますが、イカよりもっと弾力があると思って頂ければ。
臭みも全くなくて、内臓とは思えないくらい食べやすい珍味です。
台湾では羊と山羊を区別せずに共に羊肉というそうです。
こちらは台湾西南部の高雄県岡山鎮で頂いた物。
岡山の名産品の一つが羊肉(山羊肉)です。
岡山は山羊の産地であり、山羊料理が美味しいことで評判です。
しかし台湾でも値段の安い輸入羊肉が幅をきかせているようで、
国産を扱うお店はなかなか見つからないそうです。
ただし、台湾では羊の内臓の輸入が禁止されているので、
輸入羊肉を扱う鍋さんでも内臓料理は国産の山羊のようです。
こちらは肉からして正真正銘の台湾産なので、内蔵も当然台湾産。
柔らかく、臭みも全くないため、素材の味そのもので勝負した味つけが可能です。
サッパリとした味つけは絶対に日本人の口に合います。
また、この酢の物は針生姜と合わせてありますが、肝(レバー)は干し生姜。
同じ生姜なのに、生と天日干しで全く味が変わるんですね。素材の味を知り尽くしてます。
台湾に行ったら是非高雄に足をお運びあれ。
岡山駅周辺は高雄に比べてさらに地味ですが、羊(山羊)だけを目的に行く価値ありますよ。
源坐羊肉

台鉄岡山駅から徒歩15分くらいの場所にあるのお店。
初代店主は羊肉屋の娘だったため、羊肉の料理を熟知しており、お店を開いてしまったそう。
現在は40年続く台湾では老舗にはいるお店。(岡山にはもっと古い羊屋もある。)
地元岡山産の羊しか使わないと言うこだわりのお店で、
鍋がうまい、肝が美味い、腸の酢の物がうまいと大喜びで食べていたら、
お店が最も自慢にしている里肌肉(それも一番素材の味がわかりやすい白肉片)を
サービスで戴いてしまった。ひえ~、こんな美味い羊があったとは。
何食べても美味いけど、人数が多いといろんな種類が楽しめていいですよ!
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