![潮州冷熱冰 cháo zhōu lěng rè bīng [台湾風かき氷汁粉]](https://w-foods.com/wp-content/uploads/2013/01/P1220395wp-800x300.jpg)
潮州冷熱冰 cháo zhōu lěng rè bīng [台湾風かき氷汁粉]
潮州は台湾南部屏東県にある地名のこと。冷lengは冷たい、熱reは温かい、そして冰bingは氷のことです。「冷たくて温かい氷ってなんのこっちゃ?」と思ってしまいますが、実は小豆などの煮豆やお団子、タロイモが入ったピーナツ糖水にかき氷を山盛りに盛ったもの。仕上げにシロップがかけられます。
かき氷を崩しながら少しずつぜんざいと混合し、溶かしながら食べるというなんとも不思議なデザートです。
冷熱冰は「八寶冰」というかき氷と材料が似ています。
八寶冰はかき氷の上に8種類のトッピング(具)を乗せた物で、
乗っている具は緑豆、ピーナッツ、はと麦、紅豆、タロイモ、
仙草、花豆、タピオカなどなどで、
おやつでありながら栄養や薬膳効果を考えてあります。
冷熱冰の具も似ていますが、特徴的なのはタロイモと団子が入ること。
むっちりしたお団子やねっとりほこほこのお芋と氷という対比が不思議。
ぜんざいの汁も元々甘さが控えめですが、氷が溶けるとさらに薄くなる。
薄くなるんだけど、水っぽいのとは違って、なんとも絶妙な味加減です。
団子や芋も別に煮てあるので味がちゃんとついているからかな。
これは夏の暑い時期に食べるのが最高に旨いだろうなと。
このおやつ。元々は湯圓 と呼ばれる温かいお団子と氷は別提供でした。
お団子を食べていたお客さんがあまりの熱さに「氷を入れて」と
お店の人に頼んだのがきっかけで、熱い具ときんきんに冷えた氷を
自分の間合いでミックスしながら食べるという食べ方が生まれたそうです。
中華系の人ってよく「冷たい食べ物は体に悪い!」と言いますが、
それでも夏の暑さには氷を食べずにいられない。
そういう華人の健康思想にも見事にマッチする食べ方のような気もします。
ちなみに九イ分には阿柑姨芋圓という白玉団子入り汁粉が名物のお店があります。
こちらのお店でも「温かい」ものと「冷たい」ものが選べるのですが、
このお店の「冷たい」方ははかき氷を盛った上に具を乗せて汁粉をかけてくれます。
九イ分の方が観光客に行きやすい場所なので、機会があったらお試しを。
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