福州は中国大陸の福建省にある都市。麺料理に乾qianが付くと汁麺ではなく、タレをかけて和えて食べる和え麺のことを指します。
この麺は福州式の和え麺のことで、冷や麦くらいの太さの真っ白くまっすぐな小麦麺にネギ油をほんの少し絡め、ネギを散らした状態ででてきます。
これにお酢、ラー油、醤油などの調味料で自分好みの味付けに仕上げて食べるのです。東南アジアの麺類によくある食べ方に似ていますね。
タレをあえて食べるシンプルな麺。麺の味が生きます!
この福州式の乾麺は別名で傻瓜乾麺というお店もあります。
傻瓜は「馬鹿者」という意味があり、つまりバカみたいにシンプルで、それ故にいくらでもおいしくなるという裏の意味があるそうです。
後から味付けることで麺が何倍にもおいしくなるというわけ。
店内の壁には食べ方指南を表記した看板まである懲りようで、知らずに麺をそのまま食べてしまって「味が足りない!」と思ってしまう観光客もいたのかも。この辺りが台北っぽい?
写真右下の太麺の乾拌麺は最初からタレがたっぷりかかった太麺です。雲呑をのっけているので炭水化物on炭水化物な感じ。
味の基本はやはりラー油、醤油、お酢です。
麺が太いけど縮れているのでタレが絡みやすい。
小籠包で有名なディンタイフォンでは紅油燃麺があります。
こっちはラー油がたっぷりの和え麺で、福州乾拌麺より濃厚ですが、
つけだれのうまさで麺を食べきる食べ方が同じ。
ところでこのお店に限らないのですが、台湾のお店にあるお酢は日本のウスターソースにそっくりの味をしています。
ウスターソースに酢を加えて酸味をほんのすこし強くしたような味。
この酢は麺やだけでなくいろんな軽食店で出会いました。
日本でウスターソースに香酢と醤油などをブレンドしてみたら似たような味になりました。(もっとおいしかったけど。)
だから、あれです。
これってペヤングソース焼きそばに少し酢を混ぜると似た感じ。
カップ焼きそばってお湯でふやかすだけで焼きませんから。
(インスタント麺と一緒にしたら怒られそうですけど。)
真っ白い麺をご自分のお好みの味に染め上げてみてください。
福州乾拌麺
台北市羅斯福路二段35巷11號 02-2341-9425
MRT古亭駅から徒歩5分ほど。住宅街の中にある軽食やさん。
麺料理や付け合わせに食べられる小皿料理などがあります。
ガイドブックなどでおなじみの青木由香さんが絶賛していたお店ですが、
このほかにも台北には評判の高い福州乾拌麺のお店は何軒もある。
台湾で福州傻瓜乾麺や、福州乾麺という表記があった場合、
このシンプルな和え麺が出てきます。