涼liángは冷たい、麺 miànは麺。(台湾の表記は麵。)茹でた中華麺にごまだれやごま風味スープをかけた冷たい麺で、トッピングはキュウリだけと実にシンプル。シンプル故にたれが決め手。
写真の涼麺は、ニンニク、しょう油を加えながら作ったごまペーストに、桂香、サンショウ、シナモン、ソウカなどのスパイスが入っているため、舌触りがざらりとしています。ほんのり甘酸っぱい仕上げの特製たれが麺の甘味を引き立て、箸を止めさせない。
シンプルなだけにごまかしのきかない料理です。
麺のおいしさをシンプルに味わう料理です。
プレーン味の涼麺はキュウリだけのシンプル味で、麺そのものを美味しく食べさせてくれるものですが、錦糸卵、皮蛋などトッピングつきを選べる店もあります。
具だくさんが好みなら具のせを選ぶといいかも。
テーブルにラー油があれば、ちょっと垂らしてみるのもオツ。
唐辛子のピリリとした辛味がほどよいアクセントです。
ちなみに日本では冷たい麺というと水でしめてキリリとした冷たさにしますが、
台湾の冷たい麺は冷たいというより常温です。
麺を茹でた後、扇風機の風でさましごま油を少し絡めます。
ごま油でコーティングされているのでごまだれともすんなりなじむのかも。
酸味がキツめで無理矢理さっぱり感をだしている日本の冷やし中華より、
絶対にこの涼麺の方がうまいです!
調味料の足し算が絶妙でシロートには簡単には出せない。一押しです。!!
張家涼麺
台南市成功路187-4号
台南駅西口前から伸びる成功路沿いにある。
民族路にある1962年創業の名店の兄弟店らしい。
初代店主は外省人で四川風のしょっぱくスパイシーな味の涼麺を出していたが、二代目が台湾人好みに甘酸っぱい味に改良したそう。
台南は街の名物と言われる小吃(肉圓や牡蠣巻きなど)がたくさんありますが、この涼麺ガイドブックにのせてもいいと思うんだけど・・・。
肉圓は食感とか面白いけど、うまさで言えば涼麺のが断然うまいです。
(まあ涼麺は台南じゃなくても食べれるかもしれないけどもね。)