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櫻桃鴨 yīng táo yā [宜蘭名物桜桃鴨の蒸し物]

櫻桃鴨 宜蘭
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櫻桃鴨yīngtáoyāは台湾北東部宜蘭県の鴨の名称です。写真はこの鴨を冷盤、つまり前菜として食べる冷たい料理として仕上げたモノで、ほどよくプリっとした弾力がある旨味が強い鴨肉なので、冷たい料理で食べると旨味がダイレクトに口の中に広がり、ジューシーでおいしい。
日本でも比内地鶏とか烏骨鶏とか、ブランド化している鶏肉がありますが、櫻桃鴨は台湾で同じような存在。
櫻桃鴨は別名チェリーダックとも呼ばれる宜蘭のブランド鴨です。

櫻桃鴨のアップ 宜蘭櫻桃鴨 宜蘭

櫻桃鴨ってかわいい名前。どんな料理?

櫻桃鴨 宜蘭櫻桃鴨 宜蘭

櫻桃鴨は元々いわゆる北京ダックがご先祖です。
北京ダックがイギリスのチェリーバレー農場に持ち込まれ、そこで飼育された鴨のおいしさが評判になりました。
それが台湾に輸入され、宜蘭で飼育されるようになったのが櫻桃鴨です。
 
宜蘭は台北から山一つ超えたらいけるその好立地から、都会に住む人たちの週末の癒やしスポットとして人気が高いところです。
ブランド化した農産品も多く、農業体験、ファームステイなども充実。
三星葱の葱抜きや、マスの養殖場でのマス釣り。
櫻桃鴨の鴨舎では、鴨の餌付けできたりします。
都会に近い利点を生かし、農業を観光と結びつけた成功例です。
 
私が食べた鴨は冷製で、シンプルに鴨本来のおいしさを味わえましたが、鴨一匹を丸ごと楽しむのなら、丸焼きをチョイスするといいかもしれません。
宜蘭の有名なレストランでは桜桃鴨にタレを塗って飴色にローストし、皮、身、骨の周りの肉と3つの違った味を5通りの食べ方で楽しむ
「一鴨五吃」が定番になっています。
 

宜蘭礁溪甲鳥園 のウェブサイトサムネイル宜蘭礁溪甲鳥園webサイト
鴨の卵を使ったケーキも人気

ローストした桜桃鴨を皮、身、骨とできれいに分解し、皮はにぎり寿司の要領で小さく握ったご飯に載せて桜桃鴨寿司。
 
薄餅で包んで食べるいわゆる北京ダッグ風の食べ方もする。
一緒に三星葱も巻いてから甜麺醤ソースでいただくと最強です。
宜蘭で葱と言えばも三星葱です。
 
鴨肉は刻んでレタス巻きにしたり、三杯鶏ならぬ三杯鴨にしたり、
そして皮も肉も食べきった残りの骨と骨の周りの肉はスープ。
こうやって余すことなく鴨を楽しみます。
 
宜蘭に行くと熱炒みたいな庶民的な店でも櫻桃鴨を目にすることもあります。
是非、試してみてください。