カオข้าวはご飯、ソーイซอยは細かく刻むというタイ語。米を細かく刻んだ物=麺と語源を想像できます。
ところがこちらは米の麺ではなくバミーと呼ばれる小麦の麺が入ったカレースープ麺で、トッピングとして揚げたバミーがぱらぱらっと添えられます。タイ北部の名物麺です。
フィットチーネの様な太めのバミーに味の濃いカレースープが適度にからむ。揚げ麺がふやけないうちにバリバリの食感も楽しみたい。
タイ風カレーラーメン
カオソーイという麺はラオス中・北部にもあります。ところがこちらはタイ北部と異なり、肉みそがけの米麺です。
鶏肉などで取ったスープと米麺にピリ辛の肉みそ。添えられているのはお米で作った揚げおこしや豚の皮揚げなど。
スープ+麺+揚げせんという組み合わせは同じですが、タイ北部は濃厚な味つけの足し算で、現代風な味つけかも。
というのもココナッツミルクは山の中では贅沢品です。
温かくココナッツが沢山とれる南部でこそ使われることもありましたが、タイ中部、北部では缶詰の普及で一気に広がったといいます。
スパイス類も元々タイにあった物ではなく外国から入った物です。
タイ北部はミャンマーとも近く、この麺はミャンマーのカレー風の味付けが伝わったという説もあります。
ミャンマーはさらに西隣のインドの影響も受けていますし、中国から伝わった麺と南方(西方)から伝わったスパイスが融合した現代タイの庶民の味でしょうか。
サッパリスープの屋台麺に飽きたときにでも食べてみて。
バンコクでも食堂やフードコートなど、あちこちで食べられますが、なかなか本場の味を出している美味しい店は少ないそうですよ。
カオソーイ・チェンマイ
クロントゥイ アートナロン通り71番地 バンコク, 71 Artnarong, Klongtoey
営業時間 8:30-18:00
バンコクでチェンマイの味に近いカオソーイが食べられると評判の店。税関局の近くで、昼時になると地元の人で大にぎわいだといいます。
観光ついでに、地下鉄のシリキットコンベンションセンターで降りてクロントゥーイ市場を覗くのも楽しいです。(ちょっと距離がある。)
「バンコクにもまだこんな景色が残ってるんだなぁ」って楽しめます。
カオソーイやカノムチンなどの他、バットに並んだおかずとカオニャオという組み合わせもいいです。ただし、タイ語のみなのでご留意されたし。
カオソーイ・シウィーチャイ
Intrawarorot通り チェンマイ
チェンマイ旧市街の郷土博物館の向かいにある大衆食堂。
カオソーイ以外にも様々な料理がメニューに並び、観光客や地元民で賑わっている。
周辺にはいくつか大衆食堂が並んでいるので、お好みの店でどうぞ。
カオソーイは量が少ないので麺の量を増やしてもらうといいかも。